9月前半(10月7日公表)

不適合の管理状況(平成23年9月前半審議分)

印刷用PDF[154KB]

 平成23年9月1日~平成23年9月15日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
 なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。

Aグレード 0件

 対象となる事象は,ありませんでした。

Bグレード 2件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 9月7日 共通 安全協定に基づき自治体(島根県,松江市)へ報告した環境試料の測定データを記載した帳票に誤記があった。(検出された数値を書くところ,転記間違いにより「―」と記載)
当該帳票を修正し再提出する。
(環境試料:放射性物質を測定するために採取した農産物,魚介類,植物,水,浮遊塵など)
2 9月12日 共通 国へ提出した「島根原子力発電所における緊急安全対策に係る実施状況報告書」に記載した可搬式消防ポンプ[PDF:135KB]圧力値および「島根原子力発電所の外部電源の信頼性確保に係る実施状況報告書」に記載した3号機用常用母線の定格容量に誤記があった。(平成23年9月15日公表済)
当該報告書を修正し提出する。(平成23年9月15日報告書を提出済)

Cグレード 22件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 9月2日 共通 上水配管の配管接続部から水のにじみを確認した。
当該配管接続部を補修する。
2 9月2日 2号機 運転中 固体廃棄物処理系の混合器固化材入口弁(空気作動弁)が閉じたまま動作しないことを確認した。
当該弁を点検する。
(固体廃棄物処理系:プラントで発生した廃液を濃縮乾燥し粉体化したものを固化する系統)
(固化材:粉末状の固体廃棄物を固化するための薬液)
3 9月2日 1号機 定期検査中 サイトバンカ設備のろ過脱塩装置用ホールディングポンプの点検において,ポンプ入口側配管の接続部から水のにじみを確認した。
当該接続部を補修する。
(サイトバンカ:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための設備)
(ろ過脱塩装置:貯蔵プール水の浄化を行う機器)
(ホールディングポンプ:ろ過脱塩器に張り付けているイオン交換樹脂の張り替え時等に運転し,イオン交換樹脂が剥がれ落ちるのを防止するポンプ)
4 9月5日 1号機 定期検査中 水ろ過設備の回収槽ポンプが,不調により揚水しないことを確認した。
当該ポンプを点検する。
(水ろ過設備:雨,山水等をろ過し所内で使用できる水を作る設備)
(回収槽ポンプ:水ろ過設備内で発生する排水を回収し設備の入口ラインに送水するポンプ)
5 9月5日 共通 4号所内ボイラ設備の重油サービスタンクへの重油戻り配管からわずかな油の漏えいを確認した。
当該配管を取り替える。
(重油サービスタンク:所内ボイラ付近に設置してある燃料供給タンク)
6 9月6日 1号機 定期検査中 液体廃棄物処理系の廃液濃縮器において,加熱蒸気入口弁のシート部[PDF:163KB]からわずかな蒸気の漏えいを確認した。
当該弁を点検する。
(液体廃棄物処理系:発電所建物内の各設備等から発生する,放射性および非放射性の排水を処理する系統)
(廃液濃縮器:液体廃棄物を濃縮処理する機器の一つ)
シート部[PDF:163KB]:弁の閉止機能を有するところ)
7 9月6日 1号機 定期検査中 屋内開閉所の側壁雨仕舞からの雨の浸入を確認した。
当該側壁を点検する。
8 9月6日 2号機 運転中 原子炉格納容器内のサンプリングガスを除湿する装置が運転中のところ,中央制御室に「除湿器出口温度高」の警報が発報し,サンプリング装置が停止した。
当該機器を点検する。
(サンプリング装置:分析用の試料ガスを採取する装置)
9 9月7日 共通 所内蒸気系の配管点検において,配管を非破壊検査(RT撮影時)したところ,チェックポイントに設置してある体表面モニタ[PDF:12KB]が「バックグランド値高」の警報を発報し,一時的に停止した。
当該モニタ付近でのRT撮影時に当該モニタの警報が発報することがある旨,文書により周知する。
(所内蒸気系:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ蒸気を供給する系統)
(RT撮影:配管外面から放射線(X線等)を透過し,配管に欠陥や減肉がないかを調べる非破壊検査の一種)
(チェックポイント:放射線管理区域への人の出入を管理する場所)
体表面モニタ[PDF:12KB]:体の表面に放射性物質が付着していないかを検査する装置)
10 9月8日 共通 緊急時原子力発電所情報伝送システム(SPDS)から緊急時対応支援システム(ERSS)への伝送データが一時的に欠測し,国への伝送が停止した。
当該システムを点検する。
(緊急時原子力発電所情報伝送システム(SPDS):緊急時において原子力発電所からプラント状態等の各種運転監視パラメータを経済産業省,島根県,電源事業本部にオンライン伝送することにより,外部からもプラント状態を把握できるシステム)
(緊急時対応支援システム(ERSS):緊急時における原子力発電所の状況を迅速かつ正確に把握する装置)
11 9月8日 2号機 運転中 液体廃棄物処理系のランドリドレン濃縮器蒸発缶液位検出配管の接続部から水のにじみを確認した。
当該接続部を補修する。
(ランドリドレン濃縮器蒸発缶:洗濯廃液を濃縮蒸発する機器)
12 9月12日 1号機 定期検査中 海水電解装置[PDF:216KB]水路注入ライン(A側)のドレン配管が詰まり気味であることを確認した。
当該配管を点検する。
海水電解装置[PDF:216KB]:海水を使用している機器への海生生物の付着を抑制するために注入している次亜塩素酸ソーダを,海水の電気分解により生成する装置)
(水路注入ライン:次亜塩素酸ソーダを海水水路へ注入するための配管)
(ドレン配管:系統配管内の内容物を抜くための配管)
13 9月12日 2号機 運転中 固体廃棄物処理系のハンガーコンベアを固定操作してもドラム缶積出位置で固定できないことを確認した。
当該機器を点検する。
(ハンガーコンベア:固化ドラム缶の搬出を行うための移送機器)
14 9月12日 2号機 運転中 固体廃棄物処理系の乾燥機供給ポンプ入口洗浄弁のシート部[PDF:163KB]からわずかな水の漏えいを確認した。
当該弁を点検する。
(乾燥機供給ポンプ:乾燥機へ廃液を供給するためのポンプ)
15 9月13日 1号機 定期検査中 窒素ガス制御系に設置された安全弁の排気管よりわずかな窒素ガスの漏えいがあることを確認した。
当該弁を点検する。
(窒素ガス制御系:原子炉冷却材(水)喪失事故時に,放射線分解により発生する酸素と水素の反応(燃焼)防止のため,原子炉格納容器内を窒素ガスに置換し窒素ガス濃度を維持するための系統)
(安全弁:装置機器類や配管等に取り付け,あらかじめ定められた圧力になった時,自動的に開弁し内部流体を排出して,装置機器類や配管を圧力的に保護するための安全装置)
16 9月13日 1号機 定期検査中 雑固体廃棄物焼却設備の排ガス煙道管の点検を行ったところ,管接続部内側の耐火物がわずかに損傷していることを確認した。
当該耐火物を補修する。
(雑固体廃棄物焼却設備:可燃性の廃棄物を焼却する設備)
(排ガス煙道管:焼却炉で発生する煙を排出する管路)
17 9月14日 共通 補給水系の配管の一部から水の漏えいを確認した。
当該配管を点検する。
(補給水系:純水を補給する系統)
18 9月14日 1号機 定期検査中 雑固体廃棄物焼却設備の焼却炉本体の点検において,雑固体焼却炉底部の耐火物の減肉を確認した。
当該耐火物を手入れする。
19 9月14日 1号機 定期検査中 屋外配管ダクト内(放射線管理区域)に施設している原子炉補機海水系(Ⅰ系統)のベント配管から海水が漏えいしていることを確認した。(漏えい水を測定し,放射性物質が含まれていないことを確認済)
当該配管を点検する。(平成23年9月15日公表済)
(原子炉補機海水系:原子炉建物内の原子炉補助系機器(ポンプ等)を冷却するための系統を原子炉補機冷却系といい,この冷却水を海水により冷却しているのが原子炉補機海水系である。なお,Ⅰ系統および Ⅱ系統の2つの系統から構成されており,通常,定期的に系統を切り替えながら,一方の系統のみ運転している。)
(ベント配管:系統配管内に混入した空気を排出する配管)
20 9月15日 1号機 定期検査中 補助サージタンク室扉のパッキンが劣化していることを確認した。
当該扉のパッキンを取り替える。
(補助サージタンク:機器ドレンを一時的に受入れるタンク)
21 9月15日 1号機 定期検査中 海水電解装置[PDF:216KB]のA-注入ポンプ用モーターのファンカバー及び,ファンに傷を確認した。
当該部品を取り替える。
22 9月15日 共通 消火系配管の点検において,配管の内面ライニングに一部はがれを確認した。
当該ライニングを補修する。
(ライニング:腐食を防止するため,ゴム等を貼り付けたもの)