10月後半(11月21日公表)

不適合の管理状況(平成23年10月後半審議分)

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 平成23年10月16日~平成23年10月31日の間に,不適合判定検討会にて審議し,不適合と判定したもの。
 なお,不適合事象は重要度に応じて「A~Cのグレード分け」を行い,管理の程度を定めている。

Aグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 10月28日 3号機 9月20日(8月後半審議分)に公開した以下の内容について,平成23年度第2回保安検査において,「監視」と判断されたことから管理グレードを「B」から「A」に変更する。
(監視:原子力安全への影響度はないが,保安検査官による継続確認を行う必要がある事象)
9月20日(8月後半審議分)公開内容
放射線管理区域への入退域管理を委託している監視員の誤認により,作業員(1名)がAPD[PDF:31KB]を未携行のまま管理区域への出入りを行った。
(作業員はガラスバッジ[PDF:31KB]を携行しており,線量評価は可能)
管理区域入域中の線量を評価して管理システムへ登録する。
APD[PDF:31KB]:警報付ポケット線量計のこと。日々の被ばく線量を管理する器具)
ガラスバッジ[PDF:31KB]:放射線業務従事者の一定期間の被ばく線量を測定する器具)

Bグレード 1件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 10月25日 共通 3号所内ボイラーの蒸発管の点検において,蒸発管の肉厚測定を行った結果,一部の肉厚が基準値を満足していないことを確認した。
当該蒸発管を補修する。
(所内ボイラー:空調の暖房用機器および発電所の起動・停止時に蒸気を使用する機器等へ,蒸気を供給する装置(1,2号機プラント用として3号,4号の所内ボイラー2基を設置))
(蒸発管:ボイラー内の水を蒸気にするための加熱装置)

Cグレード 31件

No 審議日 号機 プラント
運転状態
不適合事象・処置計画
1 10月17日 共通 純水装置用硫酸貯蔵タンク[PDF:69KB]の点検において,受け入れ配管ドレン弁の弁蓋[PDF:164KB]用ボルトおよび配管接続部にわずかな傷を確認した。
当該箇所を手入れする。
(純水装置:発電所の運転に必要な浄化した水を作る装置)
(ドレン弁:薬品を抜くための弁)
2 10月19日 共通 3号所内ボイラーの重油ストレーナ出口圧力計[PDF:36KB]の点検において,計器誤差が許容範囲を外れていることを確認した。
当該計器を取り替える。
(ストレーナ:ゴミを除去する部品)
3 10月19日 共通 3号所内ボイラーの重油ストレーナ入口圧力計[PDF:36KB]の点検において,計器誤差が許容範囲を外れていることを確認した。
当該計器を取り替える。
4 10月19日 共通 3号所内ボイラーの重油供給量を測定する流量計の点検において,動作試験を実施したところ,流量を正しく表示しないことを確認した。
当該計器を取り替える。
5 10月19日 共通 純水装置用硫酸貯蔵タンク[PDF:69KB]の点検において,タンクの液位計の指示が正しい値を示さないことを確認した。
当該計器部品を取り替える。
6 10月19日 2号機 運転中 固体廃棄物処理系のドラム缶に蓋をするための装置へ空気を供給している電磁弁からわずかな空気の漏えいを確認した。
当該電磁弁を取り替える。
(固体廃棄物処理系:プラントで発生した廃液を濃縮乾燥し粉体化したものを固化する系統)
(電磁弁:電磁石の磁力を用いて弁を開閉する仕組みを持つもの)
7 10月20日 2号機 運転中 再生薬品系の苛性ソーダを計量するタンク入口弁が固着していることを確認した。
当該弁を点検する。
8 10月20日 1号機 定期検査中 原子炉建物の自動扉点検において,1階東側用の内側扉と外側扉の電磁弁に不調およびパッキンの劣化を確認した。
当該箇所を補修する。
9 10月20日 1号機 定期検査中 原子炉建物の自動扉点検において,非常用の内側扉と外側扉の電磁弁に不調およびパッキンの劣化を確認した。
当該箇所を補修する。
10 10月20日 1号機 定期検査中 原子炉建物の自動扉点検において,大物搬入口用の内側扉と外側扉の電磁弁に不調およびパッキンの劣化を確認した。
当該箇所を補修する。
11 10月20日 2号機 運転中 原子炉建物の自動扉点検において,地下1階北東側用の内側扉と外側扉のパッキンに劣化および扉のがたつきを確認した。
当該箇所を補修する。
12 10月20日 2号機 運転中 原子炉建物の自動扉点検において,1階の非常用の外側扉のパッキンに劣化を確認した。
当該箇所を補修する。
13 10月20日 2号機 運転中 原子炉建物の自動扉点検において,2階北東用の内側扉と外側扉の電磁弁に不調およびパッキンの劣化を確認した。
当該箇所を補修する。
14 10月20日 2号機 運転中 原子炉建物の自動扉点検において,2階北西用の内側扉のパッキンに劣化を確認した。
当該箇所を補修する。
15 10月20日 2号機 運転中 原子炉建物の自動扉点検において,中2階用の内側扉の電磁弁に不調を確認した。
当該箇所を補修する。
16 10月20日 2号機 運転中 原子炉建物の自動扉点検において,4階用の内側扉と外側扉の呼び出しベルに不調を確認した。
当該箇所を補修する。
17 10月20日 2号機 運転中 原子炉建物の自動扉点検において,1階大物搬入口用の内側扉と外側扉のパッキンに劣化を確認した。
当該箇所を補修する。
18 10月21日 2号機 運転中 洗濯廃液処理系のランドリ・ドレン濃縮器運転中に配管の詰まりにより,中央制御室に「濃縮器デミスタ差圧高」の警報が発報したため,停止した。
当該配管を手入れする。
(ランドリ・ドレン濃縮器:洗濯設備から出た排水を濃縮処理する設備)
(デミスタ:濃縮器で発生した蒸気中の水分および塵を除去する装置)
(差圧高:デミスタへの塵の付着による目詰まりで圧力差が高くなること)
19 10月21日 1号機 定期検査中 固体廃棄物処理系の遠心分離機を起動したところ,中央制御室に「廃棄物処理電源盤」の警報が発報し,停止した。
当該装置を点検する。
(遠心分離機:水分を含んだ樹脂を脱水する装置)
20 10月21日 共通 「放射線管理手順書」に基づく「線量当量率測定記録」(平成23年10月7日~10月13日)において,2箇所のエリアの測定記録に誤記(数値の書き間違い)があった。
当該記録を修正する。
21 10月24日 共通 3号所内ボイラーの配管点検において,所内ボイラー横の側溝内の1つのサポートに傷を確認した。
当該サポートを取り替える。
(サポート:荷重等を支持するために使用される支持金具)
22 10月24日 2号機 運転中 除じん機[PDF:35KB]の計器点検において,計器を収納している盤の天井部にわずかな穴が開いていることを確認した。
当該部を補修する。
除じん機[PDF:35KB]:発電所で使用する冷却水(海水)を取水する際に,ゴミ等を除去するための装置)
23 10月25日 1号機 定期検査中 サイトバンカ建物用送風機の点検において,出口ダクト外面にわずかな穴が開いていることを確認した。
当該部を補修する。
(サイトバンカ:使用済のチャンネルボックスや制御棒等の放射性固体廃棄物を貯蔵・保管するための設備)
(送風機:建物内に清浄な外気を送り込む装置)
24 10月25日 1号機 定期検査中 サイトバンカ設備の空調機外装板下部にわずかな穴が開いていること,およびドレン配管が詰まり気味であることを確認した。
当該箇所を点検する。
25 10月26日 共通 3号所内ボイラーの計器点検において,給水しゃ断弁用電磁弁の排気部からわずかな空気の漏えいを確認した。
当該電磁弁を取り替える。
(給水しゃ断弁:ボイラーへの給水を即座に止める弁)
26 10月27日 1号機 定期検査中 雑固体廃棄物焼却設備の電動機点検において,金属を検出する装置のコンベア駆動用電動機から引き出されている電線の接続部の一部外れを確認した。
当該部を補修する。
27 10月27日 共通 純水装置の排水中和用苛性ソーダタンク[PDF:74KB](100リットル)のタンク点検において,液位計元弁グランド部から薬液のわずかな漏えいを確認した。
当該弁を取り替える。
排水中和用苛性ソーダタンク[PDF:74KB]:純水装置の再生廃液を中和処理するための苛性ソーダを受け入れるタンク)
(グランド部:弁棒と弁ふたの隙間に詰め物をして,弁体内部の流体が漏れるのを防いでいる箇所)
28 10月27日 2号機 運転中 廃棄物処理設備の弁点検において,凝縮水脱塩器の出口側ドレン弁の弁棒[PDF:164KB]に曲がりを確認した。
当該弁棒[PDF:164KB]を取り替える。
(凝縮水脱塩器:凝縮水を浄化するための機器の一つ)
29 10月28日 1号機 定期検査中 液体廃棄物処理系の廃液濃縮器加熱蒸気の入口配管に設置しているドレントラップの不調を確認した。
当該ドレントラップを点検する。
(廃液濃縮器:液体廃棄物を濃縮処理する機器の一つ)
(ドレントラップ:配管内の水を抜く装置)
30 10月28日 2号機 運転中 真空掃除機[PDF:70KB]の点検において,真空掃除機用フィルターを吊っているコイルスプリング4本のうち1本の損傷を確認した。
当該部を取り替える。
真空掃除機[PDF:70KB]:空気と一緒にゴミやホコリを吸い込んで,本体内でろ過する装置)
31 10月31日 1号機 定期検査中 固体廃棄物処理系の遠心分離機排水用配管に樹脂の詰まりを確認したため,樹脂除去作業を行っていたところ,水が流れ出し,作業者に被水した。
当該作業員の放射性物質の内部取り込みがないことを確認した。