第27回定期検査の状況
平成20年4月20日現在
島根原子力発電所1号機第27回定期検査状況(No.19)
1.進捗状況
○4月17日(木)原子炉を起動し,4月20日(日)に発電開始しました。
2.主な工事の状況
(1)燃料取替工事
3月22日(土)から全燃料(400体)を原子炉に入れる作業を開始し,3月27日(木)に作業が完了しました。
(2)制御棒駆動機構取替工事
12月16日(日)から作業を開始し,4月8日(火)に作業が完了しました。
(3)出力領域計装取替工事
12月18日(火)から作業を開始し,12月24日(月)に検出器6体の取替えが完了しました。
(4)制御棒取替工事
12月16日(日)から作業を開始し,12月17日(月)に制御棒12本の取替えが完了しました。
1月8日(火),取出した使用済みの制御棒12本の内3本(ボロン・カーバイド型制御棒1本およびハフニウム棒型制御棒2本)について外観点検を行ったところ,ハフニウム棒型制御棒1本のハンドルガイドローラ取付部近傍に微小なひびがあることを確認しました。他の2本の制御棒に異常はありませんでした。当該部のひびは,これまで他プラントでも確認されており,制御棒の健全性に影響を与えるものではないと考えておりますが,念のため,解析評価により確認します。
(5)非常用炉心冷却系ストレーナ取替工事
1月23日(水)から作業を開始し,3月18日(火)に作業が完了しました。
(6)制御棒駆動水戻りノズルキャップ取替工事
2月9日(土)から作業を開始し,2月16日(土)に作業が完了しました。
(7)主変圧器取替工事
12月10日(月)から作業を開始し,4月11日(金)に作業が完了しました。
2月2日(土),新しい主変圧器を搬入しました。
(8)耐震裕度向上工事
12月19日(水)から作業を開始し,4月3日(木)に作業が完了しました。
3.その他の工事の状況
(1)蒸気タービン点検作業
12月12日(水)から作業を開始し,2月22日(金)にタービンの組立てが完了しました。
(2)復水・給水系配管等点検 『更新』
12月17日(月)から作業を開始し,4月15日(火)に作業が完了しました。
(3)原子炉再循環系配管等点検
1月23日(水)から作業を開始し,3月10日(月)に作業が完了しました。
(4)残留熱除去系配管点検
2月20日(水)から作業を開始し,2月28日(木)に作業が完了しました。
(5)原子炉圧力容器漏えい検査
原子炉圧力容器漏えい検査を,4月8日(火)~4月9日(水)に実施しました。
(6)原子炉格納容器漏えい率検査 『更新』
原子炉格納容器漏えい率検査を,4月10日(木)~4月14日(月)に実施しました。
4.その他
(1)作業従事者の負傷について
12月18日(火),配管修理作業のため準備していた薬品(硝酸とエタノールの混合液)を入れたペットボトルが破裂し,飛散した薬品により作業従事者が負傷する事象が発生しました。
12月27日(木)に原因と対策をお知らせしています。
- 報道資料:島根原子力発電所1号機における作業従事者の負傷について[PDF:283KB]
(平成19年12月18日発表) - 報道資料:島根原子力発電所1号機における作業従事者の負傷の原因と対策について[PDF:289KB]
(平成19年12月27日発表)
(2)復水輸送ポンプ入口圧力計取付部からの水漏れについて
1月13日(日)午前9時頃から復水貯蔵タンクに水張りを開始していたところ,1月14日(月)午前5時頃,原子炉建物1階管理区域内のB,C復水輸送ポンプ周辺の床面に水溜りを発見しました。
水溜りは,B,C復水輸送ポンプ入口圧力計取付部からの漏えい水であり,直ちに当該入口圧力計の元弁を閉止し漏えいは停止しました。
(3)タービン建物排気筒からの粒子状放射性物質の検出について
タービン建物排気筒から排気される気体の放射性物質の濃度測定を1週間ごとに行っていますが,1月10日(木)~1月17日(木)間の測定を行ったところ微量の放射性物質(コバルト60(※1))が検出されました。
1月29日(火)に原因と対策をお知らせしています。
- ホームページ:島根原子力発電所1号機27回定期検査状況(No.6)(平成20年1月23日発表)
- ホームページ:島根原子力発電所1号機27回定期検査状況(No.7)〔原因と対策〕(平成20年1月29日発表)
(4)定期検査工程の変更について
原子炉再循環系配管等の点検のために実施した作業環境の改善(当該配管内面の化学除染による線量当量率の低減)に時間を要したため,定期検査工程を以下のとおり変更しました。
平成19年12月5日から平成20年5月中旬まで
(5)原子炉格納容器線量当量率計の動作不良について
4月17日(木),原子炉を起動し,原子炉圧力の上昇操作中のところ,「格納容器放射線高」の警報が発生したため関連するパラメータを確認した結果,A-原子炉格納容器線量当量率計検出系の不具合と判断し,原子炉施設保安規定で規定する運転上の制限を満足していない状態であると判断しました。同日,当該検出系一式を予備品に取替え,18日(金)4時5分に運転上の制限を満足する状態に復帰しました。
引き続き,起動試験を行っていたところ,18日(金)16時12分,B-原子炉格納容器線量当量率計についてA系と同等の事象が発生したため,16時34分,原子炉施設保安規定で規定する運転上の制限を満足していない状態と判断しました。その後,当該線量率計を取替え,同日22時10分に運転上の制限を満足する状態に復帰しました。
なお,原因については現在調査中です。
- 報道資料:A-原子炉格納容器線量当量率計の動作不良について(平成20年4月18日発表[PDF:218KB])
- 報道資料:B-原子炉格納容器線量当量率計の動作不良について(平成20年4月18日発表[PDF:219KB])
- 報道資料:島根原子力発電所1号機の発電開始について(平成20年4月21日発表[PDF:139KB])
5.主要工程表
6.今週の予定
国の最終検査(総合負荷性能検査)に向けて調整運転を行います。
以上