第28回定期検査の状況

平成21年7月26日現在

島根原子力発電所1号機第28回定期検査状況(No.9)

1.進捗状況 『更新』

  • 7月21日(火),原子炉ウェルで発見された微小なひび割れを当て板により補修しました。
  • 7月25日(土),中央制御室に設置されている継電器盤内に焦げ跡を確認したことから松江市消防本部へ連絡しました。消防署の現場確認の結果,当事象は非火災であると判断されました。

2.主な工事の状況

(1) 燃料取替工事

5月11日(月)から燃料の取出し作業を開始し,5月17日(日)に全燃料400体の取出しが完了しました。

(2) 制御棒駆動機構取替工事

5月17日(日)から作業を開始しました。

(3) 出力領域計装取替工事

5月19日(火)から作業を開始し,5月21日(木)まで取替作業を実施しました。※

(4) 制御棒取替工事

5月17日(日)から作業を開始し,5月21日(木)まで取替作業を実施しました。※

(5) 耐震裕度向上工事

5月27日(水)から作業を開始しました。

※今後,定期検査終盤に機能確認等を実施します。

3.その他の工事の状況

(1) 蒸気タービン点検作業

5月13日(水)から作業を開始しました。

(2) 原子炉再循環系配管等点検作業 『更新』

5月13日(水)から作業を開始し,7月13日(月)に作業を完了しました。
6月4日(木),B-原子炉再循環系配管の溶接継手部1箇所に,ひびを確認しました。(平成21年6月4日発表)[PDF:168KB]

その後,詳細調査の結果,当該継手部のひびは,長さ80ミリメートル,深さ4ミリメートルであることを確認しました。
この調査結果をもとに,当該継手部について,健全性評価制度に基づく評価を行ったところ,同制度に定める設備の継続使用期間の限度である5年後においても,十分な健全性が確保されることを確認したことから,当該継手部については継続使用することとし,7月24日(金),経済産業省原子力安全・保安院に報告しました。
当該継手部の健全性については,ひびの進展予測を行った結果,今後25年以上確保されることもあわせて確認していますが,ひびの進展状況を確実に把握するため,次回以降の定期検査においても継続的に点検するとともに,今後計画的に補修等の措置を実施します。
なお,今回の定期検査において点検対象となっている,その他11箇所の溶接継手部については,ひび等の発生はなく,健全であることを確認しました。(平成21年7月24日発表)[PDF:126KB]

  1. 報道資料:島根原子力発電所1号機 原子炉再循環系配管の点検状況について (平成21年6月4日発表)[PDF:168KB]
  2. 報道資料:島根原子力発電所1号機 原子炉再循環系配管の健全性評価結果について (平成21年7月24日発表)[PDF:126KB]
(3) 復水・給水系配管等点検作業

6月8日(月)から作業を開始しました。

4.その他

(1) 原子炉ウェルにおけるひび割れについて 『更新』

燃料取出し作業のため,原子炉ウェル※の水位を満水にした際,原子炉ウェル内張り材(金属製)からの漏えいを検出する設備において僅かな水の滴下を確認したため,原子炉ウェル内張り材の点検を実施しました。その結果,7月3日(金)に原子炉ウェル内張り材に微小なひび割れ(長さ約20ミリメートル)を確認したことから,7月21日(火)に当て板による補修を実施しました。

※原子炉ウェル: 運転中は,原子炉圧力容器および原子炉格納容器の蓋を収納する空間。定期検査時は,この空間を満水状態にして燃料取出し作業等を行う。

(2) 継電器盤内での焦げ跡の発見について 『更新』

7月25日(土),主蒸気逃がし弁※の動作確認を実施した際,当該弁が正しく動作しなかったことから原因を調査していたところ,中央制御室に設置されている当該弁の電気配線を接続するための継電器盤内に焦げ跡を確認したため,松江市消防本部へ連絡しました。消防署による現場確認の結果,当事象は非火災であると判断されました。今後,発生原因を調査します。

※主蒸気逃がし弁: 原子炉圧力容器内の圧力が異常に高くなった際,同容器を保護するために容器内の蒸気を圧力抑制室へ逃がすための弁。

5.主要工程表

島根1号機 第28回定期検査工程表

6.今週の予定

引き続き,耐震裕度向上工事などを実施する予定です。

以上