島根原子力発電所2号機第15回定期検査の状況
平成20年11月24日現在
島根原子力発電所2号機第15回定期検査状況(No.12)
1.進捗状況
- 原子炉再循環系配管取替作業に向けて準備を進めています。
2.主な工事の状況
(1) 燃料取替工事
9月11日(木)から燃料の取出し作業を開始し,9月16日(火)に全燃料560体の取出しが完了しました。
(2) 制御棒駆動機構取替工事
9月17日(水)から作業を開始しました。
(3) 出力領域計装取替工事
9月22日(月)から作業を開始しました。
(4) 逃がし安全弁取替工事
9月19日(金)から作業を開始し,10月30日(木)に作業が完了しました。
(5) 制御棒取替工事
9月17日(水)から作業を開始しました。
(6) 残留熱除去系ヘッドスプレイ配管改造工事
9月19日(金)から作業を開始し,10月23日(木)に作業が完了しました。
(7) 水没弁点検工事
9月29日(月)から水没弁点検のため原子炉圧力容器の水抜き作業を行い,10月3日(金)から点検作業を開始し,10月15日(水)に点検作業が完了しました。
(8) 耐震裕度向上工事
9月17日(水)から作業を開始しました。
3.その他の工事の状況
(1) 原子炉格納容器開放作業
9月7日(日)原子炉格納容器の上蓋を取り外しました。
(2) 原子炉圧力容器開放作業
9月10日(水)原子炉圧力容器の上蓋を取り外しました。
(3) 蒸気タービン点検作業
9月9日(火)から作業を開始し,11月14日(金)に作業が完了しました。
(4) 原子炉再循環系配管等点検作業
9月12日(金)から作業を開始し,11月10日(月)に作業が完了しました。
10月14日(火),B-原子炉再循環系配管と原子炉浄化系配管の接続部分の溶接継手部にひびと思われる信号(2箇所)を確認しました。(平成20年10月14日発表[PDF:246KB])
その後の詳細調査により,当該2箇所のひびは,それぞれ長さ81ミリメートル×深さ3.6ミリメートル,長さ120ミリメートル×深さ3.6ミリメートルのひびであることを確認し,検討の結果,当該部分の取替工事を実施することとし,定期検査期間を延長しました。
また,10月30日,B-原子炉再循環系ポンプ入口弁上流の溶接継手部にひびと思われる信号(1箇所)を新たに確認したことから,今後,詳細調査を実施します。(平成20年10月31日発表[PDF:239KB]
)
10月30日に確認されたB-原子炉再循環系ポンプ入口弁上流の溶接継手部のひびと思われる信号(1箇所)について,詳細調査を行った結果,長さ96ミリメートル×深さ5.8ミリメートルのひびであることを確認し,検討の結果,当該部分の取替工事を実施します。
詳細工程については検討中ですが,現状更なる定期検査期間の延長はない見込みです。
参考資料:原子炉再循環系配管 系統概略図[PDF:170KB]
- 報道資料:島根原子力発電所2号機原子炉再循環系配管の点検状況について (平成20年10月14日発表[PDF:246KB])
- 報道資料:島根原子力発電所2号機 原子炉再循環系配管の点検状況および取替工事の実施について (平成20年10月31日発表[PDF:239KB])
(5) 復水・給水系配管等点検
9月22日(月)から作業を開始し,11月14日(金)に作業が完了しました。
4.その他
(1) 中間領域検出器(IRM)の不具合について
9月7日(日),原子炉停止操作中の3時46分に,中間領域検出器(IRM)チャンネル15の指示が瞬間的に上昇し,「B-自動スクラム」の警報が発生しました。
(2) 運転上の制限の逸脱,復帰について
9月7日(日),原子炉停止後の原子炉冷却操作中のところ,17時45分頃から「D-主蒸気管モニタ」(低)の警報が頻繁に発生したため,17時58分に原子炉施設保安規定に定める運転上の制限を満足しない状態であると判断しました。
その後, 19時7分に原子炉が冷温停止状態となり,その結果,原子炉施設保安規定に定める運転上の制限を満足しない状態から復帰しました。
- 報道資料:島根原子力発電所2号機 第15回定期検査開始および運転上の制限の逸脱,復帰について (平成20年9月8日発表)[PDF:66KB]
- ホームページ:島根原子力発電所2号機第15回定期検査状況(No.1) (平成20年9月9日発表)
(3) 原子炉建物内での水漏れについて
9月25日(木)10時20分頃,原子炉建物地下2階にある圧力抑制室下部の床面に溜まり水があることを確認しました。
水の漏えい箇所を調査したところ,定期検査において開放点検を行っている残留熱除去系の弁から漏えいしたことを確認したため(発見した時点では漏えいは止まっていた),直ちに当該弁の上流側に設置している隔離弁を閉止しました。
(4) 原子炉圧力容器内で発見された異物について
9月17日(水)から原子炉圧力容器内構造物等の点検作業を行っていたところ,炉心シュラウド外側のジェットポンプ付近のプレート上でピン状の異物(長さ約50ミリメートル,直径約6ミリメートル),帯状の異物(長さ約40ミリメートル)およびテープ片状の異物(長さ約20ミリメートル)を発見し,9月20日(土)までに回収しました。
(5) 定期検査期間の延長について
B-原子炉再循環系配管と原子炉浄化系配管の溶接継手部にひびが確認されたことから,当該部分の取替工事を実施するため,以下のとおり定期検査期間を延長しました。
変更後
定期検査期間 平成20年9月7日から平成21年4月下旬まで
(発電停止期間:平成20年9月7日から平成21年3月下旬)
- 報道資料:島根原子力発電所2号機 原子炉再循環系配管の点検状況について (平成20年10月14日発表[PDF:246KB])
- 報道資料:島根原子力発電所2号機 原子炉再循環系配管の点検状況および取替工事の実施について (平成20年10月31日発表[PDF:239KB])
5.主要工程表
6.今週の予定
原子炉再循環系配管取替作業に向けて準備を進めています。
以上