当社は，原子力規制委員会から電力各社に発出された「仏国原子力安全局で確認された原子炉容器等における炭素偏析の可能性に係る調査について(指示)※1」(平成28年8月24日付)を受け，島根原子力発電所における原子炉圧力容器の製造方法および製造メーカーについて確認し，本日，その結果を国に報告しましたのでお知らせします。

　島根原子力発電所で設置している原子炉圧力容器は，仏国における事案で確認されたメーカー※2製ではありませんが，今後，引き続き必要な評価を実施し，その結果をあらためて国へ報告します。

※1 仏国において，一部の加圧水型原子力プラントの蒸気発生器で機械的強度が想定より低い可能性がある事案が発生したことを踏まえ，原子力規制委員会から調査を求められていたもの。

※2 仏国原子力安全局が蒸気発生器で炭素偏析の可能性があると発表した仏国クルゾ・フォルジュ社または日本鋳鍛鋼株式会社

指示内容

1. 島根原子力発電所（運転を終了した1号機を除く）の原子炉圧力容器について，製造方法及び製造メーカーを調査し，その結果を報告すること。

（報告期限：平成28年9月2日，本日報告）

2. 1．の調査の結果，鍛造鋼の使用が確認された場合，当該鍛造鋼が規格（JIS等）を上回る炭素濃度領域を含む可能性について評価し，その結果を報告すること。

（報告期限：平成28年10月31日）

調査結果