島根原子力発電所における観測用地震計の収録装置の調査結果について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

島根原子力発電所における観測用地震計の収録装置の調査結果について

 当社は,原子力安全・保安院から「平成23年東北地方太平洋沖地震における東京電力株式会社福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所の地震観測記録が中断した原因の分析結果を踏まえた対応について」(平成23年5月18日付)を受け,地震観測記録の収集のために島根原子力発電所に設置している観測用地震計の収録装置を対象として調査を行い,本日,福島第一,第二原子力発電所と同様の不具合は発生しない旨,国に報告しました。

 これは,この度の東北地方太平洋沖地震において,福島第一,第二原子力発電所に設置している地震計の観測記録のうち,一部の記録が中断していたため,同様の不具合がないか報告を求められていたものです。

 福島第一,第二原子力発電所において記録が中断された要因は,「地震の揺れがいき値を超えたため記録を開始した収録装置が,いき値を下回る揺れを一度感知すると,その後いき値を上回る揺れを感知したとしても,そのまま記録を終了してしまうプログラムとなっていたこと」また,「収録装置から外部記録媒体へデータを移行する際に不具合が生じたこと」とされています。

 今回の調査では,島根原子力発電所の収録装置は,常時連続的に記録を行う方式となっていること等から,福島第一,第二原子力発電所と同様の不具合は発生しないことを確認しています。

以上

※ いき値:収録装置が記録を開始する値