変電所等における送電線の保護装置に係る点検等の報告について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

変電所等における送電線の保護装置に係る点検等の報告について

 当社は,原子力安全・保安院からの「変電所等における送電線の保護装置に係る点検等について(指示)」(平成23年5月17日付)を受け,昨日,変電所等における送電線の保護装置に係る調査結果等について,国へ報告しましたのでお知らせします。

【事象の経緯】
 4月7日に東北電力株式会社管内で発生した広域停電の原因については,同日発生した宮城県沖の地震に伴い,送電線設備等の損壊による事故が多発したことに加え,送電線保護装置1箇所の事故電流の遮断機能が失われていたため,周辺の送電線保護装置等が動作したことにあったと報告されています。
 当該保護装置については,3月11日に発生した東日本大震災により,遮断機能が失われていたにもかかわらず,その機能喪失状態が計器に表示されず,復旧作業が実施されていなかったことが,4月7日の停電が拡大する原因となったことから,送電線等の保護装置の状態表示機能の点検結果等について,原子力安全・保安院から報告を求められていたものです。

【報告の概要】
 当社の基幹系統を構成する500kVおよび220kVの送電線ならびに原子力発電所に接続する66kVの送電線に接続する変電所および開閉所に設置されている送電線の保護装置ならびに母線および変圧器の保護装置(合計201設備)を対象に各保護装置の回路構成等の図面を確認した結果,東北電力と同様の事象が発生する可能性がないことを確認しました。

「送電線の保護装置」:送電線に落雷などの電気的な異常現象が発生した際に,その異常を検出して,送電線に設置されている遮断器(大きな電力を切るためのスイッチ)へ切信号を送り,異常のあった区間を電力ネットワークから遮断する装置であり,停電範囲の拡大等を未然に防ぐ役割を担う。

以上