新たな知見を踏まえた島根原子力発電所の基準地震動の追加設定について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

新たな知見を踏まえた島根原子力発電所の基準地震動の追加設定について

 当社 島根原子力発電所の耐震安全性評価に係る基準地震動については,発電所敷地周辺の活断層等を考慮し,Ss-1(600ガル),Ss-2(586ガル),Ss-3(489ガル)を設定していますが,このたび,新たな知見を踏まえ,Ss-4(585ガル)を追加設定することとしましたので,お知らせします。

原子力発電所の耐震安全性評価に用いる基準地震動は,敷地周辺の活断層等を考慮して評価する「敷地ごとに震源を特定して策定する地震動」と,震源と活断層を関連づけることが困難な過去の内陸地殻内地震の観測記録を考慮して評価する「震源を特定せず策定する地震動」の双方を考慮して策定する必要があります。

このたび,「震源を特定せず策定する地震動」の新たな知見として,専門機関において,2004年北海道留萌支庁南部地震における観測地震動を基に解析した岩盤上の地震動がとりまとめられ,その応答スペクトルが,現状設定している基準地震動Ss(Ss-1~3)の応答スペクトルを一部の周期で上回ることから,これをSs-4として追加設定し,新規制基準に基づく適合性確認申請に反映することとしたものです。

なお,Ss-4による地震動は,一部の周期で基準地震動Ssを上回りますが,安全対策設備(防波壁,フィルタ付ベント設備等)および既設の建物や機器・配管系の耐震安全性に問題のないことを確認しています。

当社といたしましては,引き続き,更なる安全性の向上を不断に追求していくことが重要であると考えており,今後も地震動に限らず,新たな知見を適切に安全対策に反映してまいります。

以上