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電力の安定供給

  電気は貯蔵できないという特性があり,消費される電気の量に合わせて,発電所で電気を作り,送電線や配電線を通してお客さまへ電気をお届けしています。この電気の流れを一貫して管理・運用することで,適正な電圧や周波数を維持し,質の高い電気を安定的かつ効率的にお届けしています。

バランスのとれた電源構成

  安全確保(Safety)を前提に,安定供給(Energy Security),経済性(Economic Efficiency),環境への適合(Environment)の3つのEの同時達成を目指す「S+3E」の観点から,原子力,火力,水力などそれぞれの電源の特性を活かしながらバランスのとれた電源構成の実現に取り組んでいます。

●発電方式ごとのメリット・デメリット

  それぞれの発電方式にはメリット・デメリットがあります。各方式の特性を活かして,バランスよく組み合わせる必要があります。

発電方式 メリット(長所) デメリット(短所)
火力発電 ・安定的に大量の発電が可能 ・国際的な資源獲得競争の激化に伴う将来的な調達リスクの懸念
  石油
(内燃力を除く)
・運搬・取り扱い・貯蔵が容易
・発電出力の調整が容易
・埋蔵量が少ない
・価格が乱高下しやすい
石炭 ・埋蔵量が豊富で安定的な調達が可能
・他の化石燃料に比べ価格が安い
・CO2排出量が多い
LNG ・他の化石燃料に比べCO2排出量が少ない ・長期貯蔵・機動的な調達が困難
・石油価格に連動して価格が変動
原子力発電 ・安定的に大量の発電が可能
・少ない燃料で大量のエネルギーを取り出せる
・発電時にCO2を出さない
・ウランの調達が安定的
・万が一,事故が起こった際のリスクが甚大なため,安全対策の徹底が必要
・高レベル放射性廃棄物の最終処分地の選定が必要
再生可能
エネルギー発電
・純国産資源として永続的な利用が可能
・発電時にCO2を出さない
・風力・太陽光などは天候など自然条件に左右され,出力が不安定
・他の発電方法に比べ発電コストが高い
  水力 ・エネルギーを電力に換える効率が高い ・大規模開発の余地が限定的
風力 ・今後の導入拡大が見込まれる
・他の再生可能エネルギーに比べ設備コストが低い
・大量に発電するためには広い面積が必要
太陽光 ・需要の多い昼間に発電が可能
・小規模な利用が可能
・建設費が高いため,発電コストが高い
・大量に発電するためには広い面積が必要
バイオマス ・他の再生可能エネルギーに比べ安定的な発電が可能
・地域資源の有効活用が可能
・資源が広い地域に分散しているため,燃料の収集・運搬・管理にコストがかかり発電コストが高い

●電力量構成比率(他社受電分を含む)2016年度実績

電源構成比率(他社受電分を含む)2016年度実績

(注)
  • 四捨五入の関係で,合計と一致しない場合がある。
  • 経済産業省の定める「電力の小売営業に関する指針(平成28年1月)」に基づき,算定・公表する発電電力量構成比はこちら

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電力供給計画

  将来にわたり電気を安定してお届けできるよう,今後10年間の電力需要の見通しを踏まえ,電源の開発や電力輸送設備の整備について計画を立て,国に届出を行っています。

電源開発計画

●自社開発電源一覧 【2017年度供給計画届出書(発電)】

設備 区分 発電所名 出力(万kW) 着工年月 営業運転開始年月
火力 着工準備中 三隅発電所2号機〔石炭〕 100.0 2018年11月 2022年11月
原子力 工事中 島根原子力発電所3号機 137.3 2005年12月 未定
着工準備中 上関原子力発電所1号機 137.3 未定 未定
着工準備中 上関原子力発電所2号機 137.3 未定 未定

流通設備形成計画

●主要送電線路工事一覧【2017年度供給計画届出書(送配電)】

区分 件名 工事概要
区間 電圧
(万V)
亘長
(km)
営業運転
開始年月
工事中 広島東幹線一部増強 広島東幹線No.180~井原(開) 22 33
[33]
2017年12月

(注)[  ]は除却設備を示す

●主要変電所工事一覧【2017年度供給計画届出書(送配電)】

区分 件名 工事概要
電圧(万V) 容量(万kVA) 営業運転開始年月
工事中 北尾道(変)変圧器増設 22/11 30 2018年1月
2017年度着工予定 東山口(変)変圧器増設 50/22 100 2019年4月
2018年度着工予定 新徳山(変)変圧器取替 22/11 30
[15]
2019年4月
2018年度着工予定 笠岡(変)変圧器取替 22/11 30
[25]
2019年6月
2019年度着工予定 作木(変)変圧器増設 22/11 20 2020年4月
2020年度着工予定 西島根(変)変圧器増設 50/22 100 2022年3月

(注)[  ]は除却設備を示す

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送配電ネットワークの形成と運用

  発電所から変電所をつなぐ送電線は,災害などにより通常の送電線等が1回線使用できなくなった場合でも,ただちに他の回線や他のルートを経由して送電できるようにネットワークを形成しています。
  また,変電所からお客さまのご家庭や工場・オフィスをつなぐ配電線は,配電線故障により停電が発生した場合,故障発生区間を判定し,それ以外の区間に自動的に送電するシステムも構築しています。
  送電ネットワークの運用にあたっては,電気の使用量に合わせて発電量をコントロールする「需給運用」や,電気の流れや電圧をコントロールする「系統運用」などにより,お客さまへ安定した電気をお届けしています。

「需給運用」と「系統運用」の役割を担う中央給電指令所
「需給運用」と「系統運用」の役割を担う中央給電指令所

需給運用

  社会の動きや気象変化(天候や気温)に伴い時々刻々変化する電気の使用量と天候により出力が変化する再生可能エネルギーの発電量を予測した発電計画を作成し,安定供給を確保したうえで経済的かつ効率的な発電を行って います。
  また,需給ひっ迫時など電気が不足することが予想される時には,電力広域的運営推進機関からの指示により,全国の送電ネットワークを通じて電気のやりとりを行い,全国レベルでの安定供給を実現しています。

需給運用

系統運用

  平常時はもちろんのこと,電力設備の点検時でも電気を送るルートの切り替えなどを行うことにより,安定した電気をお届けしています。
  また,雷の発生など気象の変化を気象レーダーや落雷位置標定システムにより早期に察知し,お客さまへの影響を防ぐために,事前に電気を送るルートを切り替えるなどの対応を行っています。
  さらに,電気の使用量によって刻々と変化する電圧を適正に保つため,きめ細かな調整を行っています。

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電力設備の維持管理

  各発電所では,定期的な検査の実施に加え,設備の診断,点検結果や最新の技術知見をもとに,計画的な設備取替等の予防保全対策を適切に実施し,設備を常に健全に保っています。この他,検査装置の充実や検査体制の整備などを通じ,供給力の確保に努めています。
  変電所・送配電設備では,点検・巡視を実施しながら機器の状態を把握し,経済性を含めて最適な改修方法を選択することで,安定供給とコスト低減の両立を目指しています。

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燃料調達

  原子力発電所の停止や再生可能エネルギーの拡大等,火力燃料の消費量が大幅に変動する中,各燃料の需給・価格動向を踏まえた機動的・柔軟的な調達により,電気の安定供給に欠かせない燃料を経済的・安定的に確保しています。
  具体的には,燃料調達先・契約の多様化や燃料品質制約の緩和,電力の需要動向に応じた追加調達等を実施しています。
  また,専用船の活用や他社との共同輸送を含めた効率的な物流体制により,安定的に運用しています。

●主な取り組み

石炭 ・調達時期(値決め時期)の分散化
・近距離産地(インドネシア等)の石炭および低品位石炭の利用
・権益を一部取得した豪州ボガブライ炭鉱の高品位炭の長期確保(低品位炭とのブレンド拡大)
LNG ・需要動向に応じた追加調達の実施
・新規調達先拡大への対応
石油 ・油価変動等の環境変化に応じた機動的な調達の実施
・低品位油の利用

※他社とのアライアンスによる共同調達(海外炭等)も実施