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専門機関の見解_d

国際ガン研究機関(IARC)

フランスのリヨンにあるWHO(世界保健機関)の付属機関で,ガンの国際共同研究を助言することを目的としています。
これまでに800種類以上の化学物質などの発ガン性の評価を行ってきました。

2001年6月 IARCは,WHO国際EMFプロジェクトの一環として「静的および極低周波(ELF)電磁界の発ガン性」の評価を行いました。その結果,

○商用周波磁界は,「発ガン性があるかもしれない」 (グループ2B)

○商用周波電界は,「発ガン性について分類できない」 (グループ3)

○静電磁界は,「発ガン性について分類できない」 (グループ3)

と評価しました。
評価結果は,400ページ以上の「モノグラフ」にまとめられて発行されています。

IARC Monographs on the Evaluation of Carcinogenic Risks to Humansのホームページ参照

国際ガン研究機関(IARC)による発ガン性評価

IARCの評価分類と例〔2010年8月現在〕
記号 分類及び分類基準
1 Carcinogenic
(発ガン性がある)
  人への発がん性を示す十分な証拠がある場合に用いる
アスベスト,たばこ,アルコール飲料,ダイオキシン,カドミウム 107種
2A Probably Carcinogenic
(おそらく発ガン性がある)
  人への発がん性を示す証拠は限定的であるが,動物への発がん性に対して十分な証拠がある場合に用いる
ディーゼル排ガス,紫外線 58種
2B Possibly Carcinogenic
(発ガン性があるかもしれない)
  人への発がん性を示す証拠が限定的であり,動物実験での発がん性に対して十分な証拠が無い場合に用いる
コーヒー,漬け物,わらび,ガソリン,商用周波磁界 249種
3 Not Classifiable as to its Carcinogenic
(発ガン性について分類できない)

  人への発がん性を示す証拠が不十分であり,動物実験での発がん性に対しても十分な証拠が無い場合に用いる
お茶,コレステロール,カフェイン,商用周波電界,静電磁界 512種
4 Probably Not Carcinogenic
(おそらく発ガン性がない)
人及び動物実験において発がん性が無いことを示唆する証拠がある場合に用いる
カプロラクタム(ナイロンの原料) 1種

「限定的」: 証拠が単一の研究に限られる場合,又は,幾つかの研究について,計画,実施,解釈に関する未解決の疑問が残っている場合。

「不十分」: 重大な量的又は質的な制約のため,研究がある影響の存在の有無を示していると解釈できない場合,あるいは,利用可能なデータがない場合。

評価結果の意味に関する注意事項

(1) 発ガン性の可能性について分類したもの。 (2A~4に分類された物質は,発ガン性があるとは断定できなかったもの)

(2) 発ガン性の強さやリスクを評価したものではない。

(3) IARC評価は「定性的な評価」にとどまるもので,モノグラフには次の主旨の記載がある。 ・ IARCモノグラフは発ガン性リスク評価における第1段階を示す。 ・ 今後,第2段階として定量的リスク評価が行われる。 ・ IARCモノグラフは,規制や法制化に関してはいかなる推奨も行わない。

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