地域に開かれた病院として,患者さまのニーズに応える医療を実践します。
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耳鼻咽喉科

■施設認定
日本耳鼻咽喉科学会専門医研修認定施設

■耳鼻咽喉科の外来分担表
 
午前 藤井 藤井 藤井 藤井 藤井
午後 特殊検査・処置
外来手術
(予約制)
藤井
(但し,奇数月の
第3火曜の午後は
手術のため休診)
  藤井 特殊検査・処置
外来手術
(予約制)

午前受付・・・8時〜11時
診療開始・・・9時〜
午後受付・・・11時10分(初診11時10分)〜15時30分
診療開始・・・14時〜
■耳鼻咽喉科の直通電話番号
(082)541-4016(開院日の8時30分〜17時)

■耳鼻咽喉科医師のプロフィール
氏名 ふりがな 役職 専門領域 資格
藤井守
藤井  守 ふじい  まもる
部長 鼻科学・平衡神経科学 日本耳鼻咽喉科学会専門医

■当院耳鼻咽喉科の専門分野
鼻・副鼻腔炎

  慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症や鼻茸,ポリープ)に対して,内視鏡を用いた副鼻腔手術を多く手がけています。副鼻腔に問題がある場合,その手前の鼻腔の形態も整えて空気の流れを良くして,鼻腔と副鼻腔との間の換気障害を改善しなければ術後の長期の安定性は保てないと考えています。そのため,副鼻腔に対する手術に加えて鼻腔内形態矯正手術も併せて行うことで良好な成績を上げています。また,鼻中隔彎曲症や肥厚性鼻炎による鼻詰まりに対しても鼻腔内形態矯正手術を行うことで鼻詰まりの改善を得ています。一般的に耳鼻咽喉科医師1名勤務の施設では扁桃・アデノイド手術が手術件数としては最多になるものですが,下記の表のように2011年度は153件の鼻科手術が行われ(重大な合併症や術後感染は起こっておりません),扁桃・アデノイド手術を大きく上回っています。これも当科の専門性を反映する結果と思われます。
  2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度
鼻科手術 146件 204件 215件 146件 153件
扁桃/アデノイド手術 47件 32件 35件 48件 62件

当院独特な手技上の工夫:
  鼻腔と副鼻腔の境に中甲介という構造があります。これが術後に外側へじわっと曲がっていくことがあり,こうなると鼻腔と副鼻腔の境が狭くなって換気が悪くなり,副鼻腔炎が再燃しやすくなります。
従来,中甲介の術後変化を防ぐ有効な手段がありませんでした。しかし近年,欧米の一部の施設では中甲介を鼻中隔(鼻の空間を左右に分けている真中の壁)に吸収性の糸で縫いつける方法が行われています。狭く深い鼻腔の中での縫合操作は意外に難易度の高い操作のため,日本国内では殆ど行われていません。当科では2006年度途中よりこの手技を取り入れ,鼻腔形態の保持および副鼻腔炎の術後経過の安定に大きな成果を上げています。

最近の手技上の工夫点

スギ花粉症などのアレルギー性鼻炎

(1)レーザー治療:
  スギ花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎の患者さまには薬物治療だけでなく,日帰りでの炭酸ガスレーザー照射手術もお勧めしています。個々の患者さまの鼻腔内の形態(鼻中隔という鼻の中で左右を分けている仕切りの曲がり方が強い場合など)によってはレーザー照射手術が困難な場合もあります。まずは普通に外来を受診していただき,診察をさせていただいてからレーザー照射手術の日時を相談させていただくことになります。

i)レーザー治療は何故効くの?:
  レーザー光線を照射することでスギ花粉に敏感になっている粘膜層のみを薄く焼いて(μmの単位です)落とします。その後再生した新しい粘膜はスギ花粉に対する敏感さを余り持っていないのでクシャミや鼻水といった症状が和らぎます。ただ,ごく表層にしか作用しないので,腫れた粘膜をしぼませる効果には乏しく鼻詰まりに対する効果は余り期待できません。
ii)花粉症の時期に行うの?:
  スギ花粉症の場合,花粉が飛散しはじめる頃にはレーザー照射手術の傷が落ち着いていることが望ましいです。そのため,レーザー照射手術自体は前年の晩秋〜初冬に行うのが望ましいと思われます。
iii)すぐ,出来るの?:
  日帰りとは言っても,「手術」ですので通常の外来に受診していただき鼻内の状態や他の合併疾患,薬剤アレルギーの有無などを確認させていただいてから,手術日の予約を取らせていただくことになります。

(2)他にはこんな手術法もあります:
  鼻腔内が狭くてレーザー治療が困難な方では,入院での手術となりますが,鼻中隔矯正術+粘膜下下甲介骨切除術が有効です。これは鼻詰まり,鼻汁,クシャミというアレルギー性鼻炎の3大症状全てに有効です。特に症状の強いアレルギー性鼻炎に対しては,鼻中隔矯正術+粘膜下下甲介骨切除術に加えて,内視鏡を用いた後鼻神経切断術という手技を併せて行うことで,さらに高い効果を得ることができます。
  後鼻神経へのアプローチは粘膜下下甲介骨切除術に引き続いて行う下甲介経由のアプローチが教科書的なものです。しかし,症例によっては奥深くて神経の確認,あるいは確認後の操作が困難な場合があります。
  2010年度からは中鼻道,あるいは上顎洞内側壁経由のアプローチも併用することで神経の確認及び操作が十分な視野の元で行えるようになりました。

内耳由来のメマイ疾患

  メマイの原因は大きく分けると内耳の障害,中枢性(脳)の障害,自律神経系の障害に分けられます。当科では問診ならびに諸検査で,患者さまのメマイの原因が上記の3つの何処にあるのか?を調べます。内耳の問題であれば当科で治療も行います。中枢性と思われる場合には脳神経外科や神経内科専門医に紹介させていただきます。この場合,当院には該当診療科がないため他院への紹介となります。

  内耳性メマイの中では良性発作性頭位眩暈症という疾患が比較的多いです。これに対しては広島県内でも早くから頭位変換療法という理学的療法を取り入れています。患者さまの状態に応じて後半規管型にはParnes法やSemont法,外側半規管型にはLempert変法や頭部傾斜捻転法という手技を行っています。頭部傾斜捻転法は当科のオリジナル法であり,これらの成果はすでに広島医学誌,耳鼻咽喉科臨床誌,耳鼻咽喉科・頭頸部外科誌,平衡神経科誌,Acta Otolaryngologica誌といった専門学術雑誌に1994年以降11編の論文として掲載されています。

◎メニエール病について,ご存知ですか?
メマイと言えば,メニエール病が有名です。

しかし,メマイ=メニエール病ではありません。メニエール病はその名が知れわたっている程に多いものではなく,当科でも本当にメニエール病と診断できる新規の患者さまは年間1〜2名程度です。
回転性メマイ+片方の(耳鳴り+難聴)が同時期に揃って起これば,メニエール病の可能性があります。しかしこの3つが揃っていなければ,それ以外の病気の可能性が高いです。

なお,メニエール症候群という病気は専門医の立場からみると存在しない病名です。めまいの原因を確定できていない段階で仮に付く病名にすぎません。

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