Energia 中国電力

歴史的電力遺産 近代の産業遺産を未来に…
土木学会選奨土木遺産
三滝ダム
  • 三滝ダムTOP
  • 三滝ダムのみどころ

三滝ダムの歴史

■ 概 要

三滝ダム 三滝ダム
建設年代 昭和12(1937)年
構造 バットレス式鉄筋コンクリート造
堤長82.50m,堤高23.80m,1基
集水面積 22.16km²
総貯水量 177,900m³
所有者 中国電力株式会社

■ 沿革と歴史

 三滝ダムは,芦津発電所(現在の出力:2,600kW)の建設に伴って昭和12(1937)年に完成した発電用ダムです。
ダムを建設したのは,本社を神戸に置く山陽水力電気(大正7〔1918〕年設立)。同社は,姫路や加古川の工場へ電力を供給するために鳥取県東部で電源開発を行っていました。
三滝ダムの建設にあたり,セメントや鉄筋などの建設資材は,因美線の智頭駅から森林鉄道を利用したり,馬や牛に牽引させて運ばれました。また,標高約700mに位置するダム工事は,着工から竣工までの20ヶ月のうち8ヶ月は積雪に阻まれて中断したため,実質,基礎掘削3ヶ月,本体工事9ヶ月という短期間で施工されたこととなります。
このダムはバットレスと呼ばれる形式で,格子状のコンクリートの構造物が,遮水壁とよばれるコンクリートの壁を支える構造です。
日本で最初に建設されたバットレスダムは,大正12(1923)年に北海道函館市の水道用ダムとして造られた笹流(ささながれ)ダムです。以降,最後のバットレスダムとなる三滝ダム完成まで,14年間で8基しか建設されず,国内に6基しか現存していません。
三滝ダムは保存状態が良好で希少なバットレスダムの一つとして,平成14(2002)年11月,土木学会の平成14年度選奨土木遺産に認定されました。

[建設当時から現在までの変遷]

三滝ダム年表
昭和11年12月
(1936)
山陽水力電気が芦津発電所(出力760kW)の運転を開始。
昭和12年6月
(1937)
山陽水力電気は,芦津発電所の出力を1,620kW増加し,合計2,380kWとする。
昭和12年7月
(1937)
三滝ダム完成
昭和13年4月
(1938)
日本電力は山陽水力電気を合併(日本電力は,昭和17年日電興業に改称)。
その後,三滝ダムを日本発送電へ移管。
昭和26年5月
(1951)
中国配電と日本発送電の合併により中国電力が発足。三滝ダムを中国電力へ移管。
平成14年11月
(2002)
保存状態が良好で希少なバットレスダムの一つとして,土木学会の平成14年度選奨土木遺産に認定。

■ 現  在

 三滝ダムのある鳥取県八頭郡智頭町は,冬場は数メートルの積雪となる地域であるため,昭和40年代には,ダムに保温壁を設けて,コンクリートの凍害劣化防止対策を施しました。また昭和50年代には梁などを補強する大規模な工事を行いました。
それ以降,継続的にダムの劣化状況を監視するなど地道な保守・管理を続け,建設から70年以上たった今も,三滝ダムは現役で活躍しています。

  • マップから探す
  • リストから探す

歴史的電力遺産

  • お近くの中国電力はこちら
  • 中国電力の取り組み