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歴史的電力遺産 近代の産業遺産を未来に…
登録有形文化財(建造物)
山波変電所(旧尾道発電所)
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山波変電所(旧尾道発電所)の歴史

■ 概 要

[建物概要]
建設年代 大正12(1923)年
構造 煉瓦造2階一部平屋建,鉄板葺,建築面積510m² 1棟
所有者 中国電力株式会社
[変電所概要] 平成27年3月31日現在
認可出力 15,000kVA
最高電圧 22kV
主要変圧器 15,000kVA×1台
使用開始年月 昭和30(1955)年12月
認可出力年月 昭和61(1986)年11月

■ 沿革と歴史

 大正12(1923)年,備後地方の電力需要に対応するため石炭を燃料とする「尾道発電所」として運転を開始しました。発電開始から32年後の昭和30年(1955)年以降は,変電所に役割を替えて活躍しています。現在は,当時と比べて敷地も狭まり,発電所の面影はあまり残っていませんが,レンガづくりの建物が大正時代からの時の流れを伝えています。
平成18(2006)年3月,国土の歴史的景観に寄与しているものとして,国の登録有形文化財に登録されました。

[建設当時から現在までの変遷]

山波変電所年表
大正10年8月
(1921)
広島電燈と広島呉電力が合併して広島電気が発足。
大正12年3月
(1923)
尾道発電所
[尾道発電所]
第1期工事/出力:3,500kW
第2期工事/出力:8,200kW
合計 11,700kW
尾道発電所第1期工事の出力3,500kWが竣工。

広島県沼隈郡山波村(現・尾道市山波町)に建設された尾道発電所は,広島電気の最初の本格的発電所でした。当時,尾道市には旧尾道電燈が建設した発電所がありましたが,その発電所は明治30(1897)年に竣工したという旧型で,出力は225kWでしかありませんでした。そのため備後地方の電力需要の増大に対処する新鋭発電所の建設が求められていました。

大正13年5月
(1924)
2期工事の出力8,200kWが竣工し,計11,700kWの尾道発電所が完成。
昭和14年4月
(1939)
日本発送電が発足。広島電気は尾道発電所を日本発送電へ移管。※広島電気は昭和17年4月解散
昭和20年8月
(1945)
電気製塩設備を併設し,塩の生産を開始。

日本発送電は,敗戦直後過剰となった電力を利用し,工業塩や食料塩の欠乏対策として電気製塩を計画しました。尾道発電所では昭和21年からの3年間に, 2万8,949kgの塩を生産し,主に職員へ配給していました。
しかし,電気製塩が事業化された頃には電力不足が深刻化しはじめ,事業の継続は次第に不可能になっていきました。わずか3年間で電気製塩事業は幕を閉じましたが,敗戦直後の電気産業の特殊な事業としては,注目すべきものがあったと言えます。

昭和26年5月
(1951)
中国配電と日本発送電の合併により中国電力が発足。尾道発電所を中国電力へ移管。
昭和30年12月
(1955)
尾道発電所を廃止,山波変電所として運転開始。

この当時,新鋭火力発電所の稼動により,熱効率の低い旧式火力発電所の休廃止が進みました。尾道発電所もその役割を終え,変電所として生まれ変わりました。

平成18年3月
(2006)
国土の歴史的景観に寄与しているものとして,国の登録有形文化財に登録。

■ 現  在

 建物の中には配電盤があり,スペースの半分は資材倉庫として利用しています。
社員は常駐せず,尾道制御所で遠隔操作しており,月2回,巡視のため変電所に出向いています。発電所当時の設備・機器は残っていませんが,巡視点検項目の中には,文化財登録プレートの汚れや脱落等を点検する項目が含まれており,歴史の一部を語る貴重な財産として大切に保存・運用しています。

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