第21回 自治体説明会

《開催日》2017年1月25日(水)13時30分~15時00分
《出席者》島根県,松江市,出雲市,安来市,雲南市,鳥取県,米子市,境港市

前回の説明会(2016年9月27日)以降に開催された3回の審査会合の概要等についてご説明しました。

<耐震設計の論点について>

○ご説明資料
島根原子力発電所2号炉 耐震設計の論点に係る整理表  [PDF:2,017KB]

○主なご説明内容
耐震設計における論点を説明。

○自治体からの主なご質問
  • 防波壁の3号機北側の一部で液状化の可能性のある砂堆積部が介在するということであるが,どの場所の砂堆積部を,どのように改良するのか。

    →防波壁の基礎コンクリートの下に,一部砂堆積部がある。地上から穴をあけてセメントを注入し砂と混合させて強度を上げるという一般的な地盤改良の工法を予定している。

<震源を特定して策定する地震動>

○ご説明資料
島根原子力発電所 「敷地ごとに震源を特定して策定する地震動」に係るコメント対応について  [PDF:1,691KB]
島根原子力発電所 敷地ごとに震源を特定して策定する地震動について(コメント回答)  [PDF:17,690KB]

○主なご説明内容
これまでの審査会合における主な指摘事項への回答について説明。

○自治体からの主なご質問
  • 宍道断層の傾斜角について,基本モデルや不確かさについてどのような考え方に基づき決めているのか。

    →様々な調査結果を含め,最も確からしいものを基本モデルとし,それに不確かさを加える形で地震動を評価することで,安全側に評価している。

  • 断層傾斜角の基本モデルは,最も確からしいものの中でも厳しめに設定しているという理解でよいか。

    →そのとおりである。横ずれ断層の主要部は南傾斜であるが,更に余裕を見て敷地に近づく90°に設定している。

  • 破壊伝播区間の不確かさについて,カスケードモデルの63kmからスケーリングモデルの39kmに変更したことは,距離は短くしたが地震動としては大きくなるような保守的な評価であるという理解でよいか。

    →そのとおりである。63kmはセグメントが個別に動く場合の評価をしているのに対し,39kmは一体で動くものと評価しているため,保守的な評価となる。

<基準津波の策定について>

○ご説明資料
島根原子力発電所2号炉 基準津波の策定について  [PDF:14,870KB]

○主なご説明内容
基準津波策定の考え方について,申請時からの見直し(9.5m→10.5m)を含めて説明。

○自治体からの主なご質問
  • 基準津波の策定に用いた数値シミュレーションについて,メッシュを細かくすると津波水位が上がる理由を説明してほしい。

    →メッシュを細かくすることにより水位が上がることも下がることもあるので,水位差はシミュレーションの誤差の範囲内と考えている。

<1号機廃止措置計画の審査状況について>

○ご説明資料
島根原子力発電所1号機 廃止措置計画に係る審査(ヒアリング)状況について  [PDF:704KB]
1号機廃止措置計画 使用済燃料の健全性評価の見直しについて  [PDF:207KB]

○主なご説明内容
廃止措置計画に係るヒアリング状況および使用済燃料の健全性評価の考え方について説明。

○自治体からの主なご質問
  • 申請時に使用済燃料の健全性評価に使用した解析コード(MAAP)を先行廃止プラントで使用実績のある手法(ふげん方式)に見直すと燃料被覆管温度が高くなることについて,建屋の放熱面積等の前提条件を揃えるとふげん方式の評価温度が大きく下がることから,建物からの熱放出のあり方が大きく影響しているものと考えられる。それでもなお,ふげん方式の方が保守的な評価結果となっているが,ふげん方式では考慮できない輻射は評価にどのような影響を与えるのか。

    →この場合は自然対流による除熱の影響が大きく,輻射はほとんど影響を与えない。

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