2号機:原子炉制御室(中央制御室)

原子力発電所には,原子炉施設を安全に運転・停止するための設備を操作する装置や,異常の発生を知らせる警報装置,計測装置の計測結果を表示する装置等を集合させた「原子炉制御室」を設けています。

  新規制基準では,原子炉制御室に運転員が一定期間対応できるだけの電源や照明器具,放射線防護装置や施設外部の状況を監視できる設備等を設けるよう求められています。

原子炉制御室に関する審査状況は,以下のとおりです。

2021年2月18日(木)新規制基準適合性に係る審査(179回目)(第948回審査会合)

【島根原子力発電所2号機 原子炉制御室の居住性等に関する手順等の変更】
  炉心の著しい損傷が発生した場合における中央制御室の居住性確保のために定めるブローアウトパネル閉止装置の閉止基準について,中央制御室にてブローアウトパネルの開放を検知することができる設備を新たに設置することから,基準(条件)を見直す旨を説明しました。

提出資料
原子力規制委員会のホームページからご覧いただけます。

2020年10月22日(木)新規制基準適合性に係る審査(172回目)(第912回審査会合)

【島根原子力発電所2号機 原子炉制御室等に関する指摘事項の回答(その3)】
  これまでの審査会合(第870回審査会合(2020.6.30))において指摘を受けた,中央制御室換気系の運転モードによる被ばく評価の比較について,より現実に近い条件での評価結果を踏まえ,フィルタベント実施中は再循環運転に切り替える手順に変更すること等を説明しました。

提出資料
原子力規制委員会のホームページからご覧いただけます。

2020年6月30日(火)新規制基準適合性に係る審査(160回目)(第870回審査会合)

【島根原子力発電所2号機 原子炉制御室等に関する指摘事項の回答(その2)】
  これまでの審査会合(第843回審査会合(2020.3.5)第852回審査会合(2020.3.19))において指摘を受けたプルーム通過時の中央制御室換気系の運転モードについて,運転員の被ばく低減の有効性の観点から,再循環運転モードと比較して加圧運転モードを継続することが適していること等を説明しました。
  原子力規制委員会からは,プルーム通過時の中央制御室換気系の運転モードを選択する基準を明確化すること等のコメントがありました。
  今後,審査の中で説明してまいります。

提出資料
原子力規制委員会のホームページからご覧いただけます。

2020年3月19日(木)新規制基準適合性に係る審査(149回目)(第852回審査会合)

【島根原子力発電所2号機  原子炉制御室等に関する説明および指摘事項の回答】
  これまでの審査会合(第52回審査会合(2013.11.28)第237回審査会合(2015.6.11)第278回審査会合(2015.9.29))において指摘を受けた,事故事象の組み合わせに対する対応について,対応要員数は最大7名であり,中央制御室の運転員等で対応可能であること等を説明しました。
  また,島根原子力発電所の敷地における気象条件について,これまで利用していた1996年の気象データの代表性が確保できなくなったことから,2009年の気象データに変更して被ばく評価等を行ったところ,大きな変化は見られなかったこと等を説明しました。
  原子力規制委員会からは,原子炉建物に設置されたブローアウトパネルの閉止操作を,中央制御室ではなく原子炉建物の制御盤へ移動して行う理由を,容易かつ確実に実施する観点から説明すること等のコメントがありました。
  今後,審査の中で説明してまいります。

提出資料
原子力規制委員会のホームページからご覧いただけます。

2015年6月11日(木)新規制基準適合性に係る審査(52回目)(第237回審査会合)

【島根原子力発電所2号機  原子炉制御室等について】
  今回の審査会合では,施設外部の状況を監視できる設備等を設けるとともに,万一の事故発生時に運転員が原子炉制御室に一定期間とどまり適切な対応ができるよう,必要な資機材の配備や運転員の被ばく低減のための放射線防護装置等の設置などについて説明しました。
  原子力規制委員会から,配備した資機材の運用方法や適切性等について,より詳細に説明するようコメントがありました。
  今後,審査の中で説明を行ってまいります。

提出資料
原子力規制委員会のホームページからご覧いただけます。