vol.2
チームの力を活かして

チームの力を活かして

万が一のミスも許されない緊張感のある定期点検。
チームワークと高い技術力で難題にも対応しています。

中国電力では、4年に1度タービン設備の法令定期検査を行っています。
数多くの部品のほんのわずかな異変も見落とさないよう、
一人ひとりが常に責任感と緊張感を持ち、協力しあって仕事をしています。

息のあったチームワークが不可欠。

発電所の心臓部とも言われるタービン。小さなものでも数十トンの重量があり、ブレードと呼ばれる羽根が大量にセットされています。このブレードに高温高圧の蒸気をあて、毎分3600回転という高速で発電機に動力を伝えます。高速で回転するタービンは、わずかな変形や不純物の付着でも振動が起き、放っておくとひび割れて大きな故障やトラブルに繋がってしまう可能性があります。定期点検では約2ヶ月という時間をかけて、摩耗している部品がないか、変形している箇所がないか、チーム一丸となって数多くの部品を一つひとつ点検していきます。

チームで協力し合って点検します

点検に伴う一連の作業のなかでも、一番緊張する瞬間がタービン軸のつり上げと組み立て。協力会社も含めた約10人の技術者チームで行います。作業中は、少しでもバランスを崩すと、びっしりと並んだブレードに傷がついてしまうため、ひと時も気が抜けません。何度も何度も確認しながら行う作業は、まさに経験と勘が必要な匠の技。クレーンの運転手、水平を確認する人、クレーンに指示を送る人、これらの息が合っていないと、ミスなく安全に作業することはできません。一人ひとりの技術はもちろん、高いレベルのチームワークが求められるのです。

ズレやヒビがないか、タービンの羽根の1枚1枚を点検します

チームの中で経験を重ねていく。

すべての点検が終了すると、細かく分解した部品を組み立てていきます。この組み立てにも集中力が必要。たくさんの部品はそれぞれ取り付け位置や角度が精密に決まっています。傷がつきやすいデリケートな部品もあるため、一瞬たりとも気が抜けません。段取りよく、正確に作業するには、どうすればいいのか。若手の社員はフォロー体制がしっかり整ったチームのなかで経験を重ねていきながらノウハウを習得していくのです。お客さまに電気を安定してお届けするために、社員が相互に協力し合い、保守作業を続けています。

撮影場所:玉島発電所 詳細はこちら >>

宮大工

高い技術力とチームワークで
美しい伝統建築を後世に残す。

神社や仏閣などの伝統建築を手がける宮大工。チームとして互い
の技術を結集して、一本一本の木に魂を込め、素晴らしい建築物
を作っていきます。

棟梁の指示で神社の"そり"を加工する宮大工

古来の日本から引き継がれた伝統の技

長い年月を経た神社や仏閣などの修繕を行い、日本建築の芸術を後世に残していく宮大工。脈々と引き継がれる日本古来の伝統技法を使って美しい建造物を作り出しています。釘や補強金具を一切使うことなく行う木組みは、経験に打ち出された高い技術と知識が必要。土台、柱などそれぞれの建物や場所に適した材料を選んでいきます。

今回の現場は鳥取県米子市の「米子八幡神社」。部材の取り替えだけでなく、増築を伴う大規模な修繕。なかでも増築部分の棟上げは、職人が互いの技法を結集して行わねばならず、高度なチームワークが求められます。神社などの屋根は、美しい曲線を描いた“そり”が特徴ですが、この棟上げで全体の形が決まります。どの材料をどういった順番で上げていくのか。ゆがみのない曲線に仕上げるためにどうするか。1ミリの誤差でも、見た目が違ってくるため、棟梁の指示のもと、宮大工全員がこれまで培った技術を最大限に注ぎ込みます。

ミクロン単位の精度が必要な鉋(かんな)がけ

ストイックなまでの心意気が感動を作る

宮大工の高い技術力は鉋(かんな)がけにも見ることができます。木の細胞をつぶすことなく、約10ミクロンという薄さで仕上げていくため、表面が鏡のようにツヤツヤ。雨水をもはじくほどのなめらかさを誇ります。この技術を身につけるには、何年もの年月がかかります。また、原寸図をもとに墨出しを行い、墨に沿って切断するのも神経を使う大切な仕事です。特に柱や虹梁(こうりょう)は、棟梁しか触ることができない繊細な場所。柱の高さが1センチ違うだけで、全体のバランスが崩れてくるので、切るまでに最低でも4回は確認します。

このような熟練した技術も、チームワークがあってこそ。棟梁がそれぞれの職人の力量を見抜き、最適な仕事を割り振り、職人一人ひとりも全体の動きを見ながら、流れるように作業していきます。新人は先輩の一挙手一投足を見ながらその技を体得。1,000年以上続く匠の技術は脈々と次世代に引き継がれています。

鳥取県米子市の伝統工芸品

大山や日本海と大自然に囲まれた米子は
弓浜絣、和傘といった伝統工芸の産地としても
注目を集めています。

鳥取県米子市
  • 弓浜絣(ゆみはまがすり)
    弓浜絣
    ゆみはまがすり

    江戸時代前期に農家の主婦たちが木綿織りのかたわら、仕事着、晴れ着、布団の生地を織り上げてきた絣織りの技術。化学繊維の発達とともに弓浜絣は衰退していきましたが、現在地方色豊かな絵柄が見直され、着物地だけでなくのれんやインテリア製品など作られています。絵柄の素朴さと、白のコントラスト、さらに吸湿・保温性に富んだ綿素材が大きな特徴です。

  • 淀江傘(よどえがさ)
    淀江傘
    よどえがさ

    淀江は良質の竹材が入手しやすい上、砂浜が広く傘が干しやすかったこと、番傘など丈夫な大衆傘を主流にしていたこと等により傘の一大生産地となり、最盛期には年間50万本が生産されたと言われています。現在は「淀江傘伝承の会」のみなさんにより、手作りで淀江傘の製作が行われています。蛇の目傘に施される糸飾りは“桔梗飾り”と呼ばれ淀江傘独自のものです。

  • 法勝寺焼 皆生窯(ほっしょうじやき かいけがま)
    法勝寺焼 皆生窯
    ほっしょうじやき かいけがま

    江戸時代から引き継がれている法勝寺焼。赤土を材料にする焼物で、西伯町の法勝寺焼松花窯の2代目が、1961年皆生に窯を築いたのが始まり。手法、焼成は松花窯と同じですが、皆生海岸の白砂や日野川の砂鉄などを粘土や釉薬に混ぜ合わせるなどの新技法を取り入れて製作。ぽってりとした風合い、しっくりとした手触り、表情豊かな色合いに温もりを感じる焼物です。

玉島発電所 Tamashima Power Station

玉島発電所3号機の煙突は、当社が所有する建造物で最も高い230m。発電所の煙突で200mを越えるものは全国でも数箇所しかありません。気温が低くなる時期は、排ガス中に含まれる水蒸気が煙突から白くたなびくように見えます。地域のみなさまには、この白い蒸気の流れる向きが、 天気予報に役立つと親しまれています。
玉島発電所1〜3号機の出力を合わせると合計120万kW。これは、現在岡山県で使われる電気の使用量の約50%に相当します。高度経済成長期以降、幾度も部品の点検・交換を繰り返しながら、当社の重要電源として電気の安定供給に貢献しています。

発電所出力 120万kW
発電方式 汽力発電
燃料 LNG(液化天然ガス)、重油、原油
敷地面積 約42万m²
所在地 岡山県倉敷市玉島乙島字新湊8253-2
柳井発電所

この街の未来を、愛する人がいる。この街の未来を、愛する人がいる。