vol.4
未来を見つめて

未来を見つめて

自然のエネルギーを最大限に活用するため
日本初のハイブリッド蓄電池システムの
実用化を目指しています。

再生可能エネルギーの導入拡大を図るため、
隠岐諸島でハイブリッド蓄電池システムの実証試験中。
今後、各地の離島で活用されることが期待されています。

先進的で画期的なシステムを導入

本土から約40〜80kmに位置する島根県隠岐諸島。島内の電気は、2箇所のディーゼル発電所のほか、水力発電所、風力発電所などでつくられています。本土とは送電線がつながっていない離島のため、電気の使用規模が小さく、風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーの導入を拡大するには、対策が必要となります。そこで当社では、環境省の実証事業として、新しい形の蓄電池システムを用いた再生可能エネルギーの導入拡大を目指す取り組みをスタートさせました。

発電量と使用量の変動にあわせ、蓄電池の充放電量が常に変化します

電気を安定してお届けするためには、電気の発電量と使用量を常に一致させてバランスを保たなければなりません。しかし、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは自然条件により発電量が大きく変動するため、導⼊を拡⼤するには、この変動分を調整する対策が必要になります。電気の使⽤規模が⼩さい離島で、その調整を可能にしたのが、「リチウムイオン電池」と「NAS電池」という特性の異なる2種類の蓄電池を組み合わせ、電気の使用量や再⽣可能エネルギーの発電量の変動にあわせて、電気を充電したり、放電したりする日本初の先進的な「ハイブリッド蓄電池システム」なのです。

NAS電池に異変がないかチェックします

再生可能エネルギーの拡大にむけて

ハイブリッド蓄電池システムを設置したことで、島内の再生可能エネルギーは、従来の約3,000kWから約11,000kWまで 導⼊を拡⼤することが可能となりました。これにより、ディーゼル発電による発電量を減少させることができるため、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量の削減が可能となります。島国である日本には多くの離島があり、このプロジェクトの成功に大きな期待が寄せられています。

福山太陽光発電所には16,544枚もの太陽電池パネルが並んでいます

また、当社では、広島県福山市と山口県宇部市にメガソーラー発電所を設置。再生可能エネルギーの利用拡大への取り組みを積極的に進めています。

貴重な純国産エネルギーである再生可能エネルギーを 最大限に活用する。そのために、私たち社員は、日々の業務や研究に取り組んでいます。

撮影場所:西ノ島変電所・福山太陽光発電所 詳細はこちら >>

山口大学 農学部教授

LEDで野菜が2倍のスピードで成長
日本初の革新的な技術として特許を取得

山口大学農学部の執行正義(しぎょうまさよし)教授は、
太陽光の代わりにLEDを利用する未来型のレタス栽培に成功。
その画期的な技術は全国に広がりをみせています。

LEDの出力量を計測する執行教授と学生たち

学生の失敗がキッカケ

山口大学は企業との共同で、消費電力を抑えたLED(発光ダイオード)を活用して、植物の成長を急速に早める技術を開発。成功のキッカケはなんと、同大で実証実験をしていた学生の失敗によるものでした。

植物は赤色の光によって養分を蓄え、青色の光で成長を促進させることが近年研究で解明されていました。しかし、植物は光の当て方が重要で、蛍光灯の光を24時間当て続ければ成長速度はかえって下がってしまいます。

執行教授の研究室でも、光による生育の差を観察するため、実験用レタスに赤色と青色のLEDを同時に12時間当てて、その後12時間は暗くするという設定で実験をしていました。ところがある日、学生が間違えて、赤色12時間に続けて、青色12時間を当てるようにタイマーを設定。そうしたところ、レタスはいつもより早いスピードで成育。通常収穫までに42日かかるところが32日で収穫できるまでの大きさになりました。従来の常識を覆した革新的な栽培方法は執行教授の名字を取って、「Shigyo法」と名付けられ特許を取得。現在では全国30カ所の植物工場でShigyo法が導入され、海外展開も視野に入れています。

植物工場では、LEDのみならず、室内温度なども徹底管理

LEDでコスト半減、栽培効率は倍
「Shigyo法」がもたらす可能性

このような外部と遮断した環境で植物を栽培する「完全人工光型システム」は、天候や害虫による影響を受けず栽培ができると以前から注目が高まっていました。しかし、導入や維持に多額のコストがかかることや、栽培効率が太陽光を用いたシステムよりも劣ることなどが導入拡大への阻害要因となっていました。

「Shigyo法」は、従来の蛍光灯ではなくLEDを使用。LEDは蛍光灯に比べて電気代も半分程度で、寿命も長いというメリットがあり、消費電力を抑えながらも効果的な栽培を行うことが可能になりました。

野菜の種類によって差はありますが、栽培効率が倍になったことで、収穫までの期間も早まり出荷量の増加も期待できるようになりました。現在は、成長スピードや大きさのみならず、栄養価や成分向上を目指した研究を進めている執行教授。植物生産技術の進歩が一層期待されています。

自然の恵みを生かした
山口市の特産品

山口市は、自然環境を生かした野菜や果物などの
特産品で有名です。良好な環境で栽培された特産品は、
高い栄養価を含み、ブランド品として扱われているものも。
山口市をPRする観光資源となっております。

山口市
  • 徳佐りんご
    徳佐りんご
    とくさりんご

    温暖な環境で栽培される「徳佐りんご」は、完熟すると、糖度が高くなり、酸味を抑えた味が楽しめます。糖度は15%以上にもなり、これは国内有名産地のりんごよりも甘いと評価されています。徳佐りんご組合には、16園20カ所の農園があり、りんごの木は延べ15,000本以上で、西日本最大規模の生産地です。

  • 車えび
    車えび
    くるまえび

    山口市秋穂町は瀬戸内海に面した地域 で、車えび養殖の発祥の地。山口県萩 市出身の藤永元作博士が昭和38年に本格的な車えびの養殖に乗り出したのがはじまり。活き造り、天ぷら、塩焼きなどいろいろな料理を1年中楽しめます。また、毎年8月には干潟に15,000匹の車えびを放ち、40分の制限時間内に捕った数を競う、えび狩り世界選手権が開催され、国内はもちろん海外からも多くの参加者が集まります。

  • 徳地しいたけ
    徳地しいたけ
    とくぢしいたけ

    山口市中部にある徳地は山間地域にあり、寒暖差の激しいところ。この厳しい自然環境で育ったしいたけは、肉厚で芳醇です。全国でも有数の生産量を誇る徳地しいたけですが、数十年も前から原木の苗を植え付けるなど、地道な努力も。その結果、今では地域のブランドとして、全国に流通しています。

西ノ島変電所
Nishinoshima Substation

「隠岐諸島におけるハイブリッド蓄電池システム実証事業」のため、平成27年に新設した変電所です。ハイブリッド蓄電池システムを構成する「NAS電池」「リチウムイオン電池」、そして、島内の電気使用量と再生可能エネルギー発電設備での発電量を予測し、ディーゼル発電機の発電量や蓄電池の充放電量を制御する、このシステムの頭脳ともいえる「エネルギー・マネジメント・システム」が設置されています。

最高電圧 22kV
変圧器容量 7,500kVA
蓄電池 NAS電池/4,200kW、25,200kWh
リチウムイオン電池/2,000kW、700kWh
所在地 島根県隠岐郡西ノ島町大字美田字田原2096-9
西ノ島変電所
福山太陽光発電所
Fukuyama Photovoltaic Station

福山太陽光発電所は,地球温暖化などの環境問題への取り組みの一環として,びんごエコタウンモデル地区(広島県福山市)に建設した当社初のメガソーラー発電所で、一般家庭約1,000世帯分の電気を発電することが可能です。1枚1.4m×1.0mの太陽電池モジュールを真南に向けて、16,544枚配置。マツダスタジアム2個分の約45,000m²に敷き詰められたパネルは圧巻です。

発電所出力 3,000kW
発電方式 太陽光発電
太陽電池モジュール
種類 多結晶シリコン太陽電池
出力 205W/枚
枚数 16,544枚
敷地面積 約20万m²
所在地 広島県福山市箕沖町112-2
福山太陽光発電所

この街の未来を、愛する人がいる。この街の未来を、愛する人がいる。