焼いて刻んだアナゴに茹でたホウレン草を加え、胡麻と酢でしっかり和えた尾道の郷土料理「がせつ」。刀剣や手打刃物を扱って87年の歴史を持つ「山崎清春商店」では「お母さんの味」として、この「がせつ」が代々、母親からお嫁さんへと伝えられてきました。現在の山崎家ではお孫さんたちもいっしょに料理のお手伝いをしているそうですが、聞けば4歳の誕生日に自分だけの包丁をお父さんからプレゼントされて、早い時期から包丁も使えるようになっているとか。もともとはおもてなしの料理だった「がせつ」も、今では次の世代に伝えていきたい家庭の味となり、すっかり普段の生活にとけ込んでいます。