昭和58年から備後矢野駅の管理を町から委託されている里武三さん。「誰もいない駅に降りるのは淋しいから」と、2年前から駅に常駐して、駅舎の管理、土産物の販売、構内のうどん屋と、すべての仕事をひとりでこなしています。中でも評判なのが、うどんを注文した人全員にプレゼントしている里さん手作りの「福縁阡」のお守り。このお守りのおかげで、良縁に恵まれたお客さまもいるとか。わざわざ里さんに会いに来るお客さまも多いそうです。
お客さまから注文があれば、フランス料理でも中華料理でも何でも作ってしまう完全予約制のお店「さかえろう」。大正時代には芸者の置屋として使われた建物を3代目オーナーの大村和司さんが料理屋に改装したもので、建物を支える重厚な柱や梁が、宿場町として栄えた上下町の歴史をしのばせて風情があります。料理の話をすると「いろいろ作って遊ぶことが好きなんです」と笑顔で応える大村さん。しかし厨房ではお客さんに喜んでもらえるよう、お客さんの好みに合う料理を作るにはどうしたらいいのかいつも考えているそうです。
福山市内で22年間、インド料理店を経営していた辻寛さんと博子さんご夫妻。長年の夢だった田舎暮らしを実践しようと6年前に店の移転を決意。築150年の古民家を改造して、インド料理店「プレ シャンティ」をオープンしました。完全予約制ですが、上下町の美味しい水と自家栽培で育てた野菜を使った料理は好評で、移転当初こそ田舎暮らしに抵抗のあった博子さんも、自然の豊かさを満喫できる今の生活がすっかり気に入ったとか。これからは自給自足の幅をもう少し広げるのが目標だそうです。
交通事故で他界した夫のあとを継ぎ、昼は夫の実家「片野製パン所」でパンの整形や配達を手伝い、夜は夫が経営していたショットバー「BAR DUDES(デュード)」のカウンターに立ってシェーカーを振る「働き者のあっちゃん」。突然の事故ということもあって茫然自失となりましたが、夫の両親や地元の人たちに支えられて、立ち直ることができました。これからはお店をできるだけ長く続けることと、夫の好きだった実家のパンを変わらず残していきたいそうです。
『備後矢野駅の名物駅長』里武三さん
『上下名物!透明コンニャク』さかえろうの皆さん
『山の中のインド料理屋さん』辻さんご一家
『働き者のあっちゃん』片野製パン所の皆さん
『さかえろう』上下町上下958TEL : 0847-62-3065営業時間:11:00~14:00営業時間:17:00~22:00定休日 : 月曜