Energia 中国電力

必要性

資源の有効利用

将来にわたり電気を安定供給するためには,限りあるウラン資源を有効的に利用していくことが必要です。

低い日本のエネルギー自給率

  日本のエネルギー自給率は諸外国に比べて低く,わずか4%しかありません。(水力,地熱など)そのため,日本では石油をはじめとするエネルギー資源のほとんどを輸入に頼っています。
  イタリアなどヨーロッパの中には,日本と同様にエネルギー自給率の低い国もありますが,ヨーロッパは陸続きで,電力の輸出入や資源の融通を容易に行うことができます。一方日本は,島国のため容易に他国からエネルギーの融通を受けることができません。

石油の中東依存度が再び上昇

  日本で消費するエネルギーの約半分が石油です。石油は,そのほとんどを輸入しており,そのうち約9割は政情不安定な中東からの輸入に頼っています。このため,価格や供給量が国際情勢に左右されるという懸念があります。しかしながら,現在の中東依存度は1970代に起こったオイルショック時よりも高く,脆弱なエネルギー構造となっています。

限りあるエネルギー資源

  エネルギー資源には限りがあり,いつかはなくなってしまうものです。特に,今後大量のエネルギー消費が見込まれる開発途上国では,使いやすい石油や石炭などの化石燃料の消費が増加し,ますます安定した供給が難しくなることが考えられます。原子力発電の燃料となるウランにも限りはありますが,他の資源と大きく異なる点は,一度使った燃料をリサイクルできるということです。リサイクルすることで,利用年数を長くすることができます。

ウラン資源を節約し,長期に安定してエネルギーを供給

  プルサーマルを導入することでウラン資源を節約し,長期にわたり安定してエネルギーを供給することができます。
使用済燃料1,000kgをリサイクルすると約130kgのMOX燃料と約130kgの回収ウラン燃料をつくることができます。
   ウランは100%海外から輸入していますが,リサイクルすることで新しいエネルギー資源を生み出すことができるので,資源の少ない日本にとっては,貴重な国産資源となります。プルサーマルはウラン資源を有効利用する最も現実的な方法であり,着実に進めていくことがエネルギーの安定供給につながります。

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放射性廃棄物の削減

放射性廃棄物を減らすためにも,使えるものはリサイクルすることが必要です。

再処理することで高レベル放射性廃棄物の量を少なく

  使用済燃料をそのまま処分する場合と比べ,プルサーマルを実施する場合は,高レベル放射性廃棄物の量を減らすことができます。

【直接処分した場合】

  • 使用済燃料そのものが高レベル放射性廃棄物となり,体積が大きい。
  • 放射能や発熱の減衰が遅い。

↑比較すると↓

【リサイクルした場合】

  • リサイクルできない部分だけを廃棄するため,体積が小さい。
  • ウラン,プルトニウムを取り出すため廃棄物の放射能量が低い。

  使い終わった燃料をそのまま捨てる直接処分は,使用済燃料そのものが高レベル放射性廃棄物になります。
  使用済燃料をリサイクルする場合は,まだ使えるウランやプルトニウムを再処理して取り出すため,高レベル放射性廃棄物の量を減らすことができます。

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国際公約の実行

国際公約を守るためにも,プルトニウムを発電燃料として使うことが必要です。

プルトニウムの平和利用は国際的責務

  日本は,ご存知のとおり,原子力の利用は平和目的に限って行っています。利用目的のないプルトニウムは持たないことを国際的に公約していますので,既に再処理により取り出し保有しているプルトニウムを平和目的に利用していくことは,国際社会における責務であると言えます。プルサーマルは,プルトニウムを平和目的に利用していくことができる,最も現実的な方法です。