Energia 中国電力

用語集

ア行

  • アルファ(α)線

    放射線の一種で,ヘリウムの原子核と同じ構造の荷電粒子。物質を通り抜ける力は弱く,薄い紙一枚程度でさえぎることができる。

  • 安全審査

    原子力事業を行う場合には,原子力施設の設計,建設,および運転の各段階で原子力規制関係法令に基づく審査や検査などを受ける必要がある。安全審査とは,原子力施設の設置あるいは変更を行う場合に,主務大臣による施設や設備の基本設計など安全性に関わる審査(一次審査)を受け,その結果についてさらに原子力安全委員会で審査(二次審査)を受けて,原子力施設設置あるいは変更の許可を得るまでをいう。

  • ウラン(ウラニウム)

    記号はU。原子番号92。天然に存在するものは質量数234,235及び238。天然に存在する元素の中で最も重い。地殻中に広く分布し,百種以上の鉱物に含まれる。核燃料等に用いられ,原子力発電の世界的な普及・拡大とともに重要なエネルギー資源となってきている。

  • ウラン濃縮

    濃縮とは2種以上の同位体で構成されている物質から,一方の同位体の存在比を高めることをいう。自然界にあるウラン鉱石から分離したウラン元素には,中性子を吸収して核分裂をするウラン235が0.7%程度しか含まれていない。したがって,天然ウランでは核分裂の連鎖反応を起こしにくいので,軽水炉用の燃料としては,効率よく核分裂を起こさせるために,ウラン235の割合を3~5%までウラン濃縮により高めている。

  • エックス(X)線

    ラジオの電波と同じ電磁波の一種で,波長が数10nmから0.01nm程度のもの。ガンマ(γ)線より物質を透過する力が弱い。

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カ行

  • 加圧水型原子炉(PWR)

    軽水炉のうち,炉内で圧力を高くし冷却水を直接沸騰させない形式をいう。この形式では,タービンに供給する蒸気を発生させるために蒸気発生器を必要とする。原子力船の原子炉はこの形式である。

  • 外部被ばく

    身体の外にある放射性物質から放射線を受けることをいう。一般の人が受ける外部被ばくとしては,宇宙線,大地の中の放射性物質などからの放射線であり,X線による診断も含まれる。

  • 確認可採埋蔵量

    現在の技術・経済条件の下で取り出すことができると確認できる資源の量。確認可採埋蔵量をその年の資源の年間生産量で割ると可採年数になる。(ウランについては,年間需要量で割っている)一般的に「埋蔵量」,「確認埋蔵量」として示されているものは,確認可採埋蔵量のことである。

  • 核燃料

    原子炉の燃料として使うウラン,プルトニウムなどの核分裂性物質等をいう。また,これらを含む天然ウラン,濃縮ウラン及びプルトニウムの混合物も核燃料と呼ばれる。

  • 核燃料サイクル(原子燃料サイクル)

    原子炉の燃料となるウランは,鉱山で採掘された後,原子炉で使用されるまでに,様々な化学的,機械的加工が行われる。また,原子炉で使用された後も再処理することにより,核分裂性物質を抽出し,これを再び核燃料として利用する。このような一連の循環過程を核燃料サイクルという。

  • 核分裂(原子核分裂)

    核反応の1種。ウランやプルトニウムなどの重い原子核が複数の原子核に分裂する現象。通常,ガンマ線等の放射線や中性子の放出を伴う。

  • 核分裂生成物(FP)

    ウラン235などが核分裂すると全く別の物質ができるが,これらを核分裂生成物という。その大部分は放射性物質である。

  • 核分裂性物質

    ウラン235,プルトニウム239などのように,その原子核に中性子がぶつかると核分裂する性質の物質をいう。熱中性子で効率よく核分裂し天然に存在する元素はウラン235のみで,人工のものとしてはウラン233,プルトニウム239などがある。

  • 核分裂連鎖反応

    核分裂によって放出された中性子が別の核分裂を起こし,中性子を放出し,また次の核分裂を起こさせるというように,連鎖的に核分裂を起こす現象をいう。

  • ガラス固化

    核分裂生成物などをガラスの中に溶かし込んで固めること(色ガラスが色素を溶かし込んでいるのと同じこと)で,固化したものは非常に安定した物質となる。使用済燃料の再処理の過程で発生する高レベル放射性廃棄物はこの方法で固化される。

  • ガンマ(γ)線

    原子核から出る電磁波。ガンマ(γ)線は物質を透過する力がアルファ(α)線やベータ(β)線に比べて強い。原子力発電所では,2~4メートルの厚さのコンクリートで原子炉を囲い,ガンマ(γ)線を遮へいしている。

  • 軽水炉

    減速材及び冷却材に普通の水(軽水)を使っている原子炉をいう。これには沸騰水型(BWR)と加圧水型(PWR)がある。発電用原子炉として日本やアメリカ,フランスを始め世界で最も多く使われている原子炉である。

  • 原子力委員会

    原子力委員会は,原子力開発・利用について,企画,審議,決定する権限を有している。内閣総理大臣が,原子力委員会の決定した事項について報告を受けたときは,これを十分尊重しなければならず,また,必要であれば,内閣総理大臣を通じて,関係行政機関の長に勧告することができる。

  • 原子力安全委員会

    原子力安全委員会は,原子力委員会が有していた機能のうち,安全確保及び安全規制に関する事項について,企画,審議及び決定する機関として設置された。内閣総理大臣が,原子力安全委員会の決定した事項について報告を受けたときは,これを十分尊重しなければならず,また,必要であれば,内閣総理大臣を通じて,関係行政機関の長に勧告するこ とができる。

  • 高速増殖炉(FBR)

    高速中性子により核分裂連鎖反応を起こさせる原子炉を高速炉と呼ぶが,高速増殖炉とは高速炉において炉心で消費した燃料以上の新しい燃料を作り出す仕組みの原子炉である。プルトニウム239等の核分裂によって発生した中性子の一部はウラン238に吸収され,新しい燃料であるプルトニウム239が発生する。

  • 国際原子力機関(IAEA)

    国際連合の専門機関の1つで,1957年7月29日設立。その目的は原子力を世界の平和・保健・繁栄のため貢献させること。核分裂性物質の監視と原子力の平和利用に関する開発の推進を行う。

  • 五重の壁

    五重の壁とは,原子炉からの放射能漏洩を防ぐ為に設けられた5つの障壁のことで,原子炉の安全設計の「多重防護」のうちの一つである。設けられた障壁が,燃料ペレット,燃料被覆管,原子炉圧力容器,原子炉格納容器,原子炉建屋の5つであった事からこの名が定着したが,海外には原子炉格納容器が設けられていない原子力発電所も存在している。

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サ行

  • サーマルリアクター

    軽水炉を意味する。一般的には,現在の原子力発電所のことを示す。

  • 再処理(燃料の再処理)

    原子炉で使用した燃料の中には,燃え残りのウランや新しくできたプルトニウムなどの燃料として再び使用できるものと,放射能をもった核分裂生成物などが含まれている。これを再び使用できるものとできないものに分ける作業を再処理という。

  • 遮へい

    放射線をさえぎり,外部への放射線の影響を少なくすること。遮へい材としては多くの場合,水,コンクリート,鉛,鉄等が用いられる。

  • 使用済燃料

    原子炉を運転すると,核分裂するウラン235が減少するので,一定期間ごとに原子炉を停止して新しい燃料に取り替えなければならない。通常,原子炉内の燃料は1回に4分の1程度取り替えるが,このようにして取り出された燃料を使用済燃料という。この使用済燃料は,発電所内の専用プールに貯蔵冷却して放射能を弱めたのち,専用の輸送容器に入れて再処理工場へ送られる。

  • 制御棒

    原子炉の出力(核分裂の割合)を調節する役目をもつもので,中性子をよく吸収する物質(ホウ素,ハフニウム等)で作られている。核分裂は中性子がウランにぶつかって起こるので,制御棒の出し入れによって炉内の中性子の数を変え核分裂の割合を調節する。

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タ行

  • 同位体

    同じ元素の中で,その原子核の陽子の数が同じでも中性子の数が異なるものをいう。同位体のうち,放射線を出す性質のものを放射性同位元素という。

  • 中性子

    ニュートロンといい,素粒子のひとつで陽子とともに原子核を構成する。中性なので原子核内に容易にはいることができるので,核反応を起こさせるのに使われる。そのエネルギー(または速度)によって熱中性子,エピサーマル中性子,低速中性子,中速中性子,高速中性子に分類される。

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ナ行

  • 内部被ばく

    放射性物質を含む気体や固体を体内に取り入れたときに,身体の内部から放射線を受けることをいう。人は普通飲食物から,年間約0.29ミリシーベルトの内部被ばくを受けている。

  • 燃料集合体

    軽水炉用の燃料集合体(燃料アセンブリーともいう)はウラン酸化物をペレットに焼き固めて,約4mの長さの被覆管に封入した燃料棒を,沸騰水型原子炉では60本程度を四角の格子状に束ね,上下に冷却材が通る穴のあいた支持板を,中間には燃料棒の間隔を保持するための支持格子を取りつけた構造になっている。

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ハ行

  • 半減期

    放射性物質は放射線を出すことにより安定した状態へと変化する。このため放射性物質の量は時間が経つとともに減少する。この放射性物質の量がもとの半分になるまでの時間を半減期という。

  • 被覆管(燃料被覆管)

    核燃料の酸化や腐蝕を保護し,また核分裂生成物などが外部に漏れることを防ぐため,燃料を覆うもの。被覆材としてはジルコニウム合金であるジルカロイなどが使用される。

  • 沸騰水型原子炉(BWR)

    炉内で冷却水を沸騰させる炉型式で,発生した蒸気をそのままタービンに送る直接サイクル型となっている。

  • プルサーマル(プルトニウムの軽水炉利用)

    ウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)を燃料として,従来のウラン燃料と同様に軽水炉で利用すること。プルトニウムの現在最も確実な利用方法。

  • プルトニウム(Pu)

    天然には存在しない人工の放射性元素。ウラン238が中性子を吸収してβ線を放出してプルトニウム239になる。このプルトニウム239は,核分裂する性質をもっている。

  • ベクレル(Bq)

    放射能の強さを表わす単位。1ベクレルは,1秒間に1個の原子が崩壊し,放射線を放出することを表す。

  • ベータ(β)線

    原子核から飛び出す電子で放射線の一種。物質を透過する力はアルファ(α)線より大きいが,ガンマ(γ)線より小さい。

  • 放射能

    原子核が別の原子核に壊変し,アルファ(α)線,ベータ(β)線あるいはガンマ(γ)線などの放射線を出す能力をいい,強さをベクレル(Bq)で表わす。放射能をもっている物質を放射性物質と呼ぶ。

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マ行

  • MOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)

    プルトニウムを有効に使うため,再処理で回収されたプルトニウムとウランを混合させて作った燃料のことをいう。(Mixed Oxide Fuelの略)

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ラ行

  • 劣化ウラン

    ウラン235が含まれている割合が,天然ウラン(ウラン鉱石:0.7%)よりも小さいウランをいう。天然ウランを軽水炉の燃料として使用するためには,ウラン235の割合をおよそ3~4%に高めたウラン,すなわち濃縮ウランを必要とする。この濃縮ウランを製造すると,ウラン235の割合が0.2%程度のウランが残り,このウランを劣化ウランという。