大崎上島(広島県)カーボンリサイクル研究拠点における「Gas-to-Lipidsバイオプロセスの開発」がNEDO公募事業に採択されました

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報道資料

国立大学法人広島大学
中国電力株式会社

大崎上島(広島県)カーボンリサイクル研究拠点における「Gas-to-Lipidsバイオプロセスの開発」がNEDO公募事業に採択されました

 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)が公募した「CO2有効利用拠点における技術開発」において,国立大学法人広島大学(学長:越智光夫)および中国電力株式会社(代表取締役社長執行役員:清水希茂)が提案した「Gas-to-Lipidsバイオプロセスの開発」が採択されました。

 今回のNEDO公募委託事業における目的は,大崎クールジェン株式会社が実施しているCO2分離・回収試験により回収したCO2を活用し,CO2有効利用に向けた基本技術の開発および実証試験の実施など,カーボンリサイクル技術開発を重点的に進めることとされています。

 今回の事業では,二種類の微生物がもつ発酵機能を活用し,水素と石炭火力発電所から排出されるCO2を用いて,化粧品や健康食品などの原料となる付加価値の高い脂質を生産する技術の開発に取り組んでまいります。今後,約4年間の予定で,技術の確立や製造プロセスの構築などに取り組み,2030年頃の商用化を目指してまいります。

 これらのCO2を用いた高付加価値品を製造する技術は,経済産業省が策定するカーボンリサイクルロードマップにも2030年頃に普及する技術として期待されています。

 両者は,石炭火力発電所等から排出されるCO2有効利用技術の検討を進め,社会の持続的成長と地球温暖化防止に貢献できるよう,取り組んでまいります。

※大崎クールジェン実証プロジェクトを実施するために,電源開発株式会社と当社が共同で設立した会社。経済産業省とNEDOからの助成を受けて次世代石炭火力発電技術の実証を行っている。

以上