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エネハク2006 坂口監督講演「一流を育てる」 (3)
2006年6月27日

6月8日,広島市で行われた「エネハク2006 いいことプラスエネルギア」において坂口監督の特別記念講演が行われました。講演の概要を3回にわたってお届けしています。 >> 「一流を育てる」(1)(2)

「一流を育てる」(3)
           

勝負の世界に「たら,れば」はありませんが,それでも敢えて言うなら,日本男子マラソンが金メダルをとっておくとしたら,1980年のモスクワオリンピック,1984年のロサンゼルスオリンピックが最も大きなチャンスでした。中でも瀬古さんへの期待は大きなものでした。残念ながらメダルはとれませんでしたが,それでも,当時の中村監督と瀬古選手,このチームは世界一だったと私は思います。1992年のバルセロナオリンピックを最後に,男子マラソンは低迷期に入りました。これは,選手が,練習は練習,プライベートはプライベートという過ごし方をするようになったことに原因があるのではないかと思います。私は中村監督から,「練習は命のやりとりだ。おまえらのやっていることじゃ世界にはいけない。おまえらはプロペラ機で宇宙に行こうと思っているようなもの。その程度の情熱では世界のトップにはなれない」とよく言われました。世界を目指すなら24時間かけなくてはいけないし,命がけでやらなければ世界のトップにはなれないのです。

男子マラソンが低迷する中,日本の女子マラソンは世界のトップレベルに駆け上がっていきました。山下さんや有森さん,増田さん,高橋さん,野口さんら,超一流の選手にはみな共通していることがあります。それは、彼女たちは,条件ではなくお金でもない,損得でもない。いい指導者がいて強くなれるところを選び,強くなるためだったらどんな練習でもできる,そういう情熱があって,常識を覆すような練習をしてきたということです。

尾方選手,油谷選手も十分一流です。でも,超一流の世界というのがあるのです。時代に名を残すような超一流の選手は,感覚的に言えば,いわば宇宙に住んでいる人です。常識の外にいる。他の人と同じことをやっていたのでは世界でトップにはなれないのですから。

選手にとって指導者の役割はとても大きいものです。私はこれまでは,マネジメント,役割分担という観点から自分の役割をしっかり果たせばよいのだと思っていました。でもやはりそれとは違う。超一流になるためには,常識にとらわれていてはいけないと,最近強く思うようになりました。何も競技の世界に限ったことではありませんが,超がつく一流の人には,他の人には見えないものが見えたり,感じられたりするのです。例えば,かつて中村監督はレースの展開をぴたりと当てていました。真剣にやっていると見えてくるものがあるということなのでしょう。

今年4月のロンドンマラソンを見て,圧倒的なスピードを誇るゲブレシラシエでさえ終盤失速してしまうということは,マラソンというのは,その距離自体が微妙な距離なのだと感じました。私は,日本の男子マラソンはまだいけるし,オリンピックで金メダルをとることができる,そう思っています。




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