朝鮮通信使船がやってきた!室町時代から江戸時代にかけて朝鮮国王が日本に派遣した外交使節団。その使節団が使った朝鮮通信使船の復元船が、上関町(室津港)に寄港し、町内外から大勢の人が訪れました。今回の航海は、日韓国交正常化60年の節目を迎える今年、開催中の大阪・関西万博での韓国の日(※)となる5月13日に合わせ、当時の通信使船の航この日は雨が降り続くあいなる」と述べていました。にくの天気でしたが、町内外から集まった見学者らは、船内の資料を見たり最上階のオープンデッキに上がって周囲を見渡したりしながら、当時の様子に思いを馳せていました。大変な苦労をして迎えてくれていたのだと想像すると胸が熱く路をたどって万博会場に行こうと企画されたものです。復元船は、当時の絵やさまざまな資料などを分析し、サイズ感も当時のまま、韓国の國立海洋遺産研究所によって造られました。韓国に帰った後は資料館で展示されるので、航海の姿を見ることができるのは最後のチャンスだということです。復元船とはいえ朝鮮通信使船が上関町に来るのは261年ぶり。韓国からの往路では、上関町には5月2日に寄港する予定でしたが、荒天のため平生町の田名埠頭へ寄港し、乗組員の皆さんが上関町総合文化センターにお越しになられ、歓迎のレセプションが行われました。復路となった21日の午後、上関海峡を通過した復元船は無事に室津港に接岸。上関町総合文化センターでの歓迎式の後、船内見学が行われました。船内は朝鮮通信使にまつわる資料などが展示され、船長を務める洪淳在(ホン・スンジェ)博士が、見学者らに船の構造や航海の目的、朝鮮通信使の歴史的意義などの説明を行っていました。洪淳在博士は「上関にはぜひ来たかった。風景がとてもきれいなこの上関で、その昔、1 6月(※)1日限定の「ナショナルデー」ほのぼの通信ほのぼの通信2025 June/No.474中国電力 上関原子力発電所準備事務所洪淳在(ホン・スンジェ)博士朝鮮通信使船の乗組員の皆さん
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