上関原子力発電所 追加地質調査に係る海域でのボーリング調査の実施について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社
上関原子力発電所準備事務所

上関原子力発電所 追加地質調査に係る
海域でのボーリング調査の実施について

 当社は,東日本大震災に伴う東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故を受け,上関原子力発電所建設準備工事を一時中断している中,発電所の安全・安心につながる追加地質調査は継続して実施してきたところですが,このたび,発電所予定地西側の海域において,ボーリング調査を実施することとしましたのでお知らせします。

 当社は,敷地内にある断層について,これまでに実施したボーリング調査や海域の音波探査結果等により,後期更新世以降の活動はないと判断しており,原子力発電所の耐震設計上考慮すべき活断層には該当しないものと評価していますが,断層の活動性評価に万全を期す観点から,2017年以降,既設原子力発電所における新規制基準に係る審査で用いられた断層と鉱物脈の関係による断層評価※1を目的としたボーリング調査を実施してきました(2017年5月17日報道発表2018年11月5日お知らせ済)。

 今回の調査は,これまでに収集したデータを多角的に補強するため,異なる手法である断層と上載地層の関係による断層評価※2を目的として,後期更新世の地層が分布する海域でのボーリング調査を実施するものです。

 今後,調査に必要な諸準備を進め,準備が整い次第,調査に着手します。

 

ボーリング調査の概要
1.調査期間

 約6ヶ月間(予定)

2.調査概要(別紙参照)

 (1)調査範囲
  ・上関原子力発電所計画予定地 西側海域(埋立工事施工区域内)

 (2)調査内容
  ・断層と上載地層の関係による断層評価※2を目的としたボーリング調査(1本)による地質・地質構造に係るデータの収集

 

※1 断層と鉱物脈の関係による断層評価
   鉱物脈が断層を横断して存在し,それが断層により破壊されていないことを確認することで,その断層の活動性を評価する手法。

※2 断層と上載地層の関係による断層評価
   断層の上載地層に変位・変形がないことを確認することで,その断層の活動性を評価する手法。

以上

添付資料