島根原子力発電所2号機の有効性評価等の解析における入力値の誤りについて

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中国電力株式会社

島根原子力発電所2号機の有効性評価等の解析における
入力値の誤りについて

 当社は,このほど,島根原子力発電所2号機(沸騰水型,定格電気出力:82万kW)の新規制基準への適合性審査における有効性評価※1および既に許可をいただいている原子炉設置変更許可申請(9×9燃料,MOX燃料の採用時)での解析※2における入力値の一部に誤りがあることを確認しました。

 この入力値誤りは,原子炉に異常が発生した際の原子炉出力変化を計算する解析の入力値のうち,「原子炉水位低信号による原子炉スクラムの時間遅れ※3」について,委託先のプラントメーカから,本来1.05秒とすべきところを0.3秒と誤って入力していたとの報告を受け,当社としても確認したものです。

 これまでに,既に許可をいただいている島根2号機原子炉設置変更許可申請については,当該誤りを修正した再解析を行い,安全性への影響がないことを確認しました。

 また,島根原子力発電所1号機(廃止措置中)の原子炉設置変更許可申請の解析においても同様な入力値の誤りがあることを確認しています。

 なお,本件については,昨日,原子力規制庁に報告しています。

 今後,原因調査および再発防止対策を行うとともに,同様の誤りがないか確認したうえで正しい入力値を用いた有効性評価等の解析を再度行ってまいります。

※1:発電所における重大事故等対策が有効に機能するか評価を行う。

※2:原子炉等をモデル化し,計算機を用いて圧力・温度等の挙動を評価することで,このたび入力値の誤りがあったのは,原子炉の出力運転中に全給水流量の喪失が起こり,原子炉 水位が低下する事象における評価。

※3:原子炉水位の低下により原子炉が緊急停止(スクラム)する場合,検出器で原子炉水位を検知し,スクラム信号を出すことになるが,この検出器での検知に必要な時間を解析では「原子炉スクラムの時間遅れ」として考慮している。

以上