有効期限の書き換えを行った公的身分証明書を使用した島根原子力発電所構内への入域に係る原因と再発防止対策について

お知らせ

中国電力株式会社
島根原子力本部

有効期限の書き換えを行った公的身分証明書を使用した
島根原子力発電所構内への入域に係る原因と再発防止対策について

 当社は、島根原子力発電所構内への一時立入者が、有効期限の書き換えを行った公的身分証明書を使用して入域した事象(2022年5月13日お知らせ済み)に係る原因と再発防止対策を取りまとめましたので、お知らせします。

<事象の概要>

 ・2022年5月10日(火)、一時立入者1名が、立入制限区域および周辺防護区域の入域手続きにおいて、有効期限を書き換えた期限切れの運転免許証を提示してそれぞれの区域に入域した。

 ・同日夕方、入域手続きを担当する委託警備会社の警備員が、当日の入域手続き資料と運転免許証の写しを確認していたところ、当該一時立入者の運転免許証の有効期限の和暦部分が手書きで書き換えられており、西暦部分の有効期限が切れていたことから、当社へ連絡した。

<事象の原因>

 ・入域手続き資料作成時における、公的身分証明書(運転免許証等)の有効期限の確認プロセスが不十分だった。

 ・入域手続きにおける公的身分証明書の確認が「人による目視確認」によるものだった。

 ・入域手続きを行う際、公的身分証明書に不審な点があることに確認者が気づいたものの、当社警備関係者への連絡がなかった。

<再発防止対策>(いずれも実施中)

 ・入域手続き資料作成時に、公的身分証明書の写しを事前に取得し、有効期限を含めた記載内容を事前に確認できる手順を追加する。

 ・入域手続きの際、公的身分証明書の偽造有無や有効期限切れ等をより正確に確認できるように、警備員による目視確認に加え、機械判定装置で確認する。

 ・通常と異なる点に気付いた場合には、些細な点でも、直ちに当社警備関係者に相談することを改めて徹底するため、警備関係者に本事象の周知および教育を実施する。

  なお、本日の原子力規制委員会において、再発防止対策の内容も含め、本件に係る原子力規制検査の評価結果が報告されました。

  当社は、再発防止対策を引き続き確実に実施することで、発電所の核物質防護対策に万全を期してまいります。

    ※発電所構内への常時立入許可証を交付されておらず、当社が業務発注した協力会社から鳥の巣の撤去作業の依頼を受けた請負会社の作業員。

以 上