当社は，原子力安全･保安院から「平成23年東北地方太平洋沖地震を踏まえた新耐震指針に照らした既設発電用原子炉施設等の耐震安全性の評価結果の報告に係る原子力安全･保安院における検討に際しての意見の追加への対応について(追加指示)」(平成23年6月6日付)を受け，島根原子力発電所における地殻変動量および地震発生状況に関する調査を行い，本日，発電所周辺において新たに耐震設計上考慮する必要がある断層はないと評価した旨を国に報告しました。

　これは，この度の東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動により，従来，地震活動がほとんどなかった場所においても地震活動が活発化し，新たに地表に断層が出現した事例があったことなどを踏まえ，発電所敷地周辺における地殻変動量や地震発生状況を調査し，これまで耐震設計上考慮していない断層のうち新たに考慮する必要がある断層の有無について報告を求められていたものです。

　調査の結果，島根原子力発電所周辺においては，平成23年3月11日以降に発生した地震に伴う地殻変動の影響は小さく，地震発生状況にも顕著な変化は認められないことから，新たに耐震設計上考慮する必要がある断層はないと評価しました。

　当社は，引き続きこの度の地震に関する情報収集に努めるとともに，新たな知見については，今後の評価に適切に反映してまいります。

以上