上関原子力発電所(1,2号機)建設に係る公有水面埋立免許の「設計概要変更・工事竣功期間伸長許可申請書」の提出について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

上関原子力発電所(1,2号機)建設に係る公有水面埋立免許の
「設計概要変更・工事竣功期間伸長許可申請書」の提出について

 当社は,本日,上関原子力発電所(1,2号機)建設に係る「公有水面埋立免許」の「設計概要変更・工事竣功期間伸長許可申請書」を,山口県へ提出しました。

 上関原子力発電所建設に係る公有水面埋立免許については,10月6日に竣功期限を迎えることから,工事竣功期間について3年の伸長を申請しました。
 これに合わせ,東京電力福島第一原子力発電所での事故を踏まえ,埋立工事に関する対策として,発電所主要建物用地の地盤高を従来の海抜(T.P.)10mから15mへと設計変更し,津波に対する一層の安全性を確保することとしました。

 当社は,「革新的エネルギー・環境戦略」において,原子力発電所の「新設・増設は行わない」との原則が示されたことを重く受け止めています。この原則の具体的な適用については,政府において検討されると聞いています。
 当社としては,上関原子力発電所の建設を引き続き進めたいとの思いは変わっていませんが,政府の検討結果を待つ必要があると考えています。
 原子力発電を取り巻く状況が厳しい中,本日,公有水面埋立免許に係る申請を行いましたが,これは準備工事を直ちに進めようとするものではなく,あくまで,政府の検討がなされる中で,当面の現状維持を目的とするものです。

【設計概要変更・工事竣功期間伸長許可申請内容の概要】

設計概要変更 変更前 発電所主要建物用地:T.P.+10m
変更後 発電所主要建物用地の地盤高をT.P.+15mに変更。
T.P.+5mの地盤に配置していた設備を,T.P.+15mの地盤に配置変更するため,T.P.+15mの地盤を拡張。
変更の
理由
想定津波高さはT.P.+4.6m程度であり,津波による主要建物用地への浸水は生じないと判断しているが,福島第一原子力発電所における津波被害を踏まえ,より一層の安全性を確保するため,地盤高を変更することとした。
工事竣功
期間伸長
着手日から起算して3年以内を6年以内に変更。

※「T.P.」は東京湾平均海面のことで,標高の基準となります。

以上