島根原子力発電所 燃料集合体チャンネルボックス上部 確認結果の中間報告について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

島根原子力発電所 燃料集合体チャンネルボックス上部
確認結果の中間報告について

 当社は,経済産業省原子力安全・保安院から「燃料集合体チャンネルボックス※1上部(クリップ)の一部欠損について(指示)※2」(平成24年8月10日付)を受け,島根原子力発電所の原子炉装荷中および燃料プール貯蔵中の燃料に装着されている全てのチャンネルボックス4,318体(1号機798体,2号機2,648体,3号機872体)の上部(クリップ)(以下「クリップ」という)について点検を行い,本日(9月10日),確認結果を国に報告しました。
 点検の結果,クリップ接合部の一部に欠損があるチャンネルボックスが13体(1号機10体,2号機3体)あることを確認しました。
 今後,本事象の原因調査や燃料への影響評価等を行ってまいります。
 なお,クリップは,燃料集合体からチャンネルボックスを着脱する際に,工具の固定等を行うために設けられているものであり,今回確認された欠損は,チャンネルボックスの強度や機能に影響を与えるものではありません。

以上

※1

 チャンネルボックス

 燃料集合体に取り付ける四角い筒状の金属製の覆いであり,燃料集合体内の冷却材流路を確保するとともに制御棒が移動する際のガイド機能を有するもの。

※2

 原子力安全・保安院からの指示(概要)

 原子力安全・保安院は,東北電力株式会社女川原子力発電所第3号機で確認されたチャンネルボックス上部(クリップ)の欠損事象に伴い,沸騰水型原子炉を所有する原子力事業者に対して,以下を実施し,その結果を平成24年9月10日までに報告することを求めている。

1.

炉内および使用済燃料プールにある燃料集合体について,チャンネルボックス上部(クリップ)の欠損の確認

2.

1.において確認された場合,チャンネルボックス上部(クリップ)の欠損を含む燃料集合体の損傷,変形等の確認

3.

1.または2.において確認された場合,燃料集合体の健全性の評価及び原子炉施設への影響の評価

4.

1.または2.において確認された事象に係る原因の究明および再発防止策の策定

5.

1.または2.において確認された場合,チャンネルボックス上部(クリップ)の損傷に伴い生じると考えられる金属片による原子炉施設への影響の評価および対策

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