島根原子力発電所2号機 第17回定期検査について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

島根原子力発電所2号機 第17回定期検査について

 島根原子力発電所2号機(沸騰水型,定格電気出力82万キロワット)は,平成24年1月27日から以下のとおり第17回定期検査を実施します。

1.定期検査期間

平成24年1月27日から開始し,検査終了時期は未定

2.定期検査および定期事業者検査を実施する設備

(1)原子炉本体

(2)原子炉冷却系統設備

(3)計測制御系統設備

(4)燃料設備

(5)放射線管理設備

(6)廃棄設備

(7)原子炉格納施設

(8)非常用予備発電装置

(9)蒸気タービン

3.定期検査中に実施する主な工事

(1)燃料取替工事

原子炉内の全燃料560体のうち,約130体を新燃料に取替える。

(2)制御棒駆動機構取替工事

制御棒駆動機構137体のうち,20体を同一設計の予備品に取替える。

(3)出力領域計装取替工事

出力領域計装の検出器集合体31体のうち,8体を同一設計の検出器集合体に取替える。

(4)逃がし安全弁取替工事

逃がし安全弁12台のうち,6台を同一設計の予備品に取替える。

(5)制御棒取替工事

ボロンカーバイド粉末を制御材とする制御棒12本,またハフニウム棒を制御材とする制御棒4本について,各々同一タイプの制御棒に取替える。

(6)原子炉再循環系配管他高周波加熱処理工事

原子炉再循環系配管他に応力腐食割れ※1対策として,高周波誘導加熱処理※2を実施する。

(7)運転監視用計算機改良工事

製造中止品対策等により計算機の一式取替を実施する。

(8)タービン駆動給水ポンプ流量制御装置取替工事

製造中止品対策等により演算器盤の一式取替を実施する。

(9)主発電機固定子コイル巻替工事

主発電機固定子コイルの絶縁劣化対策として,コイルの巻替工事を実施する。

※1応力腐食割れ
材料の材質,材料に加わる応力及び材料の使用環境の3つが特定の条件になったとき発生するひび。

※2高周波誘導加熱処理
応力腐食割れ対策工事の一つ。配管外面を誘導加熱コイルにより加熱しながら,管内面を冷却することにより,残留応力を改善する。

以上