島根原子力発電所構内における協力会社作業員の死亡災害に係る原因と再発防止策について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

島根原子力発電所構内における協力会社作業員の
死亡災害に係る原因と再発防止策について

 2023年12月21日、島根原子力発電所2号機の廃棄物処理建物(放射線管理区域外)下部において、協力会社の作業員が地盤掘削工事の作業に従事していたところ、落下したコンクリート塊の下敷きになり、搬送先の病院で死亡が確認されました(同日お知らせ済み)。
 改めて、お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、地域の皆さまをはじめ、多くの皆さまにご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。

 本災害に係る原因と再発防止策を以下のとおり取りまとめましたので、お知らせします。

1.主な原因

 調査の結果、原因を以下のとおり特定しました。

  • 作業に先立ち、当初は落下したコンクリートを除去する予定だったが、重機を使用しても除去できなかったため、当該コンクリートが落下する恐れはないと判断した。そのため、コンクリートを残置した状態での落下防止措置の実施を含めた作業手順の変更を行わず、作業を実施した。
  • 重量物の落下による災害の危険性に対する認識が薄かった。

※安全に作業を進めるため、事前に定めている手順。現場状況の変化により新たな危険性が生じた場合は、必要により新たな安全措置等を加えた作業手順へ変更する。

2.主な再発防止策

 特定した原因から、再発防止策を以下のとおり策定しました。

  • 地盤掘削作業において落下する恐れがある重量物を確認した際は、落下防止措置を含めた作業手順の変更を必ず実施する。
  • 落下物による災害発生リスクを含めた危険感受性を向上させる教育を実施する。

 なお、本災害の発生以降、当該工事は中断していましたが、このたび策定した再発防止策が確実に実施されていることを当社として確認したうえで、2月1日から工事を再開する予定です。

 当社としては、再発防止策の実施状況を継続的に確認するとともに、本災害事例を他の協力会社へも水平展開することで、類似災害の未然防止に努めてまいります。

以上