「原子力安全文化の日」にあたって

中国電力株式会社

「原子力安全文化の日」にあたって

 当社は,一昨年の島根原子力発電所における点検不備問題の教訓を決して風化させることなく,原子力安全文化の大切さを共有し,安全意識と行動について自らあるいは相互に確認する日として,この問題に関して国へ最終報告書を提出した6月3日を「原子力安全文化の日」と定めています。
 当社では,この2年間,業務手順の改善等の再発防止対策の実施はもとより職場での話し合い研修をはじめとした安全文化醸成活動や地域の方々との対話活動により社員の意識改革に継続的に取り組んでまいりました。また,これらの取り組み状況については,定期的に「原子力安全文化有識者会議」に報告し,第三者の視点からご意見・提言をいただき活動に反映してまいりました。

 また,東京電力福島第一原子力発電所事故を踏まえ,島根原子力発電所では建物内への浸水防止対策や緊急用発電機の設置をはじめとした設備面での緊急安全対策に加え,不測の事態にも柔軟に対応できる訓練等を実施するとともに,免震重要棟の設置など,更なる信頼性向上対策に取り組んでいるところです。

 「原子力安全文化の日」にあたり,地域・社会からの信頼あってこその原子力発電所という原点に今一度立ち返り,「安全と品質の確保を最優先に,業務の確実な遂行とわかりやすい情報発信に努め,安心していただける発電所にする」ことをあらためて誓い,引き続き,全社員が気持ちを一つにして,安全を最優先とした業務運営の徹底および信頼回復に取り組んでまいります。

以上

S