水力発電設備におけるIoTプラットフォームを活用したスマート保安の運用開始について

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お知らせ

中国電力株式会社

水力発電設備におけるIoTプラットフォームを活用した
スマート保安の運用開始について

 当社は,水力発電設備のデジタル化による保安や運用の品質向上(スマート保安)を目指し,2017年10月からIoTプラットフォーム※1を活用した実証試験に取り組んできましたが,このたび,滝山川発電所※2(所在地:広島県山県郡安芸太田町)へ本格導入し,運用を開始しましたのでお知らせします。

 水力発電所では,設備の制御や監視のために,電流や温度,振動等のさまざまなデータを計測しています。これまでは,計測データが既定の範囲から外れた場合には,運転が継続できる状態であっても現場確認が必要になるなど,保安活動に多くの時間と労力を要していました。
 本システムでは,IoTプラットフォームの活用により,計測したデータを収集,蓄積し,リアルタイムに解析することで,設備の健全性の見える化※3を可能としました。これにより,設備の状況を遠隔地から一元的に把握できるようになり,巡視・点検の省力化や,早期の故障予兆の検知等を実現します。

 この実証試験は,当社グループ企業である株式会社エネルギア・コミュニケーションズ(以下,エネコム)と共同で開始し,2020年には「産業保安高度化推進事業費補助金」(経済産業省による補助事業)に採択されています。
 今後,当社の水力発電所を対象に本システムを導入していくほか,エネコムを主体として,他社のプラントへの展開を検討していきます。

※1 IoTプラットフォーム
 IoT(もののインターネット)システムを構成するうえで,データの収集・蓄積・分析等を行うソフトウェアの基盤となるもの。本実証試験では,エネコムが業務提携するFogHorn Systems社(米国)のプラットフォームを活用した。

※2 滝山川発電所
 1959年に運転を開始した,当社最大の水力発電所(揚水発電所を除く)。2019年5月からリパワリング工事を行い,2021年4月28日に営業運転を開始した(最大出力:51,500kW→52,500kW)。

※3 設備の健全性の見える化
 設備の状態には,運転可能な状態であっても,正常に安定した状態から,不安定な状態,不具合や不調をきたしている状態等まで程度差がある。設備が故障停止に至るレベルに対し,どの程度の余裕があるかを把握する目安として指標化した。

以上

添付資料