八田原ダムにおける発電電力量増加(ハイブリッドダム)の取組~約4,700戸の家庭が1ヶ月に消費する電力量を増加~
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国土交通省 中国地方整備局
八田原ダム管理所
中国電力株式会社
八田原ダムにおける発電電力量増加(ハイブリッドダム)の取組
~約4,700戸の家庭が1ヶ月に消費する電力量を増加~
八田原ダム(※1)では、令和5年度からカーボンニュートラルへの対応を目的としたダムの運用高度化(発電電力量増加)を図るため、治水機能の強化と水力発電(中国電力(株)府中発電所)の促進を両立させるハイブリッドダムの取り組みを試行的に実施しています。
本取り組みは、従来は平常時最高貯水位を超えないダム水位で運用していたところ、最新の気象予測技術等を活用し、洪水対応に支障の無い範囲でダム貯水池に流水を一時的に貯留し、発電所で効果的に発電しながら放流するものです。
令和6年度は4月4日から11月8日迄の間に計9回の試行運用を行い、合計で通常の運用より約1,222MWhの増電効果がありました。これは約4,700戸(※2)の一般家庭が1ヶ月に消費する電力量に相当するとともに、約684t(※3)のCO2削減に寄与したものと試算しています。
今後とも両者で協力して、水資源の有効活用と共に脱炭素社会の実現に向けての取り組みを推進し、社会に貢献してまいります。
注:結果は速報値のため、今後の精査により数値が変更となる可能性があります。
※1 芦田川水系芦田川(広島県府中市・同世羅町)
※2 一般家庭の1ヶ月の消費電力量を260kWhとして試算したもの。
※3 1kWh当たり0.56kgを削減として試算したもの。
以上
添付資料
- 令和6年度八田原ダム試行運用(運用高度化)の結果 [PDF:207.7 KB]