電気はどうやってできるの?
発電のしくみ
火力発電
火力発電のしくみ
石油,石炭,天然ガスなど
火力発電では,石油,石炭,天然ガスなどを使って水を沸騰させて水蒸気を作ります。それらはほとんどの場合,船で運ばれてきます。
煙突
燃料を燃やした時に発生する,酸性雨の原因となるものを取り除いた煙が出てきます。
高い煙突は地上200mに達します。
水蒸気
火力発電の場合,水蒸気の温度は約600℃,圧力は約250気圧になった状態で使用します。
ボイラ
ボイラでは,石炭や重・原油などの燃料を燃焼し,その熱でボイラ内にある何万本という管(チューブ)の中を流れる水を熱して高温・高圧の蒸気をつくり,蒸気タービンへ送ります。
発電機
タービンに直接つながっている発電機が回転して約2万ボルトの電気を発生させます。発電機でできた電気を無駄なく送るため,変圧器で11万ボルト~22万ボルトに電圧を上げて送電します。
タービン
ボイラ,火力発電は蒸気の力でタービンを回し発電します。ボイラでつくられた高温・高圧の蒸気は,タービンを回し,タービンと連結している発電機が回転して電気を起こします。
復水器
復水器は,タービンを回し終えた蒸気を海水を使って冷やして,再び水に戻すところです。
冷たい海水が通るチューブ状の管のまわりを,蒸気が通ることによって蒸気の温度が下がります。
石油,石炭,天然ガスなどの燃料(化石燃料といいます)を燃やして作った高温・高圧の蒸気で,発電機につながれたタービンの羽根を回転させて発電する方法です。
日本では,火力発電が1887年(明治20年)に,東京で始まりました。
火力発電の種類
火力発電は,
【汽力 】
燃料を燃やして作った高温・高圧の蒸気でタービンを回して発電する方式です。
地熱発電も同じ方式です。
【ガスタービン】
燃料(灯油,軽油,LNGなど)を燃やした燃焼ガスでタービンを回して発電する方式です。
高出力なので,ピーク時の電力需要に対応しています。
【LNGコンバインドサイクル】
ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電方式です。
熱効率が高く,短時間で運転・停止できるのが特長で,電力需要の増減に応じて発電できます。
【内燃力】
ガソリンエンジン,ディーゼルエンジンなどの内燃機関による発電方式です。
島などの小規模発電で利用されます。
特徴
・原料の輸送や貯蔵がしやすい(石油)
・原料の
・熱量が大きいため,大きな電力をつくれる
・
火力発電所の運転
火力発電所では,
自然との調和を考えた発電所
発電所では,出来るだけまわりの自然とのバランスを考えて,建物の色づかいや建つ位置などを決めています。
発電所へーえ!
新小野田発電所では,地上200mある煙突の途中の地上50mに,巣箱を設置しました。そこには,環境省より絶滅が危ぶまれている動物に定められている「ハヤブサ」が繁殖しています。