プレスリリース

 一般送配電事業者(沖縄電力株式会社を除く9社)で検討を進めてきた調整力※1の相互活用(以下,広域需給調整)について,中国エリアにおいて,8月1日から運用を開始しましたので,お知らせします。

 電力は需要と供給を常に一致させる必要があり,発電事業者および小売電気事業者等は,30分単位で発電電力量と需要電力量の計画と実績を合わせることが求められています。
 しかしながら,発電事業者の電源トラブルや小売電気事業者の需要予測誤差等により,発電・需要実績が計画どおりにならない場合があり,これまでは,それぞれの一般送配電事業者が,自エリア内において,需給バランスを保つための調整力を発電事業者等から確保して,需給バランス調整を行ってまいりました。
 今回運用を開始する広域需給調整は,この調整力を中国エリア以外の送配電会社も含め相互に活用することで,調整力コストの低減を図るものです。

 なお,広域需給調整は中部電力パワーグリッド株式会社,北陸電力送配電株式会社,関西電力送配電株式会社の3社で2020年3月12日に運用を開始しており,当社の運用開始により4社での運用となります。
 また,広域需給調整は需給調整市場※2を実現するための共通プラットフォームとして,北海道電力ネットワーク株式会社,東北電力ネットワーク株式会社,東京電力パワーグリッド株式会社,四国電力送配電株式会社および九州電力送配電株式会社も参加して開発を進めており,順次,拡大する予定です。

 今後も引き続き,地域の皆さまのご理解を賜りながら,お客さまに安定した電気を低廉な価格でお届けできるよう努めてまいります。


※1 周波数制御および需給バランス調整等を実施するにあたり必要となる電源等
※2 2021年度に開設予定の一般送配電事業者が調整力を調達するための市場

以上

添付資料