電気料金メニューの一部見直しについて

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

電気料金メニューの一部見直しについて

 当社は,平成30年4月1日から,6つの電気料金メニュー(以下,表参照)について,電気料金の割引措置等の廃止と昼間時間帯の電力量料金単価の一部引き下げ※1を行うこととしました※2ので,お知らせします。

 当社は,昭和59年7月以降,一日の中で最も電力需要が少ない深々夜時間帯※3の需要造成を図る観点から,電気給湯機や蓄熱式電気暖房器などの夜間蓄熱式機器のうち,同時間帯を中心に通電する制御機能を有した機器をご使用のお客さまと,同時間帯の通電を前提とした電気料金メニューにご加入のお客さまについて,発電コストに基づき,電気料金の割引措置等を行ってまいりました。

 しかしながら,33年間にわたってこれらの機器の普及拡大が進んだ結果※4,深々夜時間帯の電力需要が盛り上がり,これに対応するため燃料費が割高な発電所を追加運転するなど,深々夜時間帯の発電コストが上昇しています。一方で,太陽光発電の拡大や節電・省エネルギーの進展等の影響で,昼間時間帯の電力需要は減少し,昼間時間帯の発電コストは低下しています。このたびの見直しは,こうしたコスト構造の変化を電気料金メニューに反映させるために実施するものです※5

 対象の電気料金メニューにご加入のお客さまに対しましては,8月以降,個別にお知らせしてまいります。

 当社は,引き続き,経営効率化に努め,現行の電気料金水準を出来る限り維持していくとともに,お客さまのご期待に応える電気料金メニューやサービスの開発・向上に取り組むことで,より多くの皆さまに当社を選択していただけるよう努めてまいります。

<電気料金見直しの対象メニュー>
 深々夜時間帯を中心に通電する制御機能を有した機器をご使用のお客さま:(1)~(5)
 深々夜時間帯の通電を前提とした電気料金メニューにご加入のお客さま:(6)
 なお,(1)~(6)の電気料金メニューは,平成28年4月以降,新規加入を停止しています。

(1) 時間帯別電灯 (4) 電灯ピークシフトプラン
(2) ファミリータイム〔プラン I 〕 (5) 深夜電力B
(3) ファミリータイム〔プランII〕 (6) 第2深夜電力

※1 深夜電力Bおよび第2深夜電力は対象外
※2 「離島供給約款」の対象となる,島根県隠岐島(島後,中ノ島,西ノ島,知夫里島)および山口県見島のお客さまを除きます
※3 午前1時から午前6時まで
※4 電気給湯機契約口数 99万口(平成29年6月末現在)
※5 夜間時間帯の割安な電力量料金単価や,「ファミリータイム〔プラン I 〕」「ファミリータイム〔プランII〕」にご加入のお客さまの「電化住宅割引」(電気料金の10%割引)については,継続します

1.実施日

平成30年4月1日

2.見直しの概要

(1)通電制御型蓄熱式機器※6割引等の廃止
 「時間帯別電灯」,「ファミリータイム〔プラン I 〕」,「ファミリータイム〔プランII〕」,「電灯ピークシフトプラン」,「深夜電力B」に設定している通電制御型蓄熱式機器割引,5時間通電機器※7割引,通電制御型夜間蓄熱式機器※8割引を廃止します。
 また,電気をご使用いただける時間帯を深々夜時間帯に限定している「第2深夜電力」は,料金単価を「深夜電力B」と同一となるよう引き上げます※9



見直し内容単位料金単価(税込)等
見直し前見直し後
(1) 時間帯別電灯
(2) ファミリータイム〔プラン I 〕
(3) ファミリータイム〔プランII 〕
(4) 電灯ピークシフトプラン
通電制御型蓄熱式機器割引を廃止 1kVA ▲140円40銭 廃止 -
5時間通電機器割引を廃止 1kVA ▲194円40銭
(5) 深夜電力B 通電制御型夜間蓄熱式機器割引を廃止 1契約 料金の15%を割引
(6) 第2深夜電力 使用時間は変更せず,料金を深夜電力Bと
同一になるよう引き上げ
1kW 216円00銭 313円20銭 +97円20銭
1kWh 8円32銭 10円08銭 +1円76銭

※6 蓄熱式機器に内蔵されたマイコンで通電時間を制御し,夜間の中でも特に電力需要の少ない時間帯(午前1時~6時)を中心に通電する機器
※7 夜間の中でも特に電力需要の少ない時間帯(午前1時~6時)に5時間通電する機器
※8 ※6と同様の機器を「深夜電力B」で利用する場合の名称
※9 「深夜電力B」は9時間通電(午後11時~翌日の午前8時),「第2深夜電力」は5時間通電(午前1時~6時)の電気料金メニュー

(2)昼間時間帯の電力量料金単価の引き下げ
 「時間帯別電灯」,「ファミリータイム〔プラン I 〕」,「ファミリータイム〔プランII〕」,「電灯ピークシフトプラン」における以下の昼間時間帯の電力量料金単価を1円08銭/kWh(税込)引き下げます。

料金区分時間帯区分電力量料金単価
(円/kWh(税込))
見直し前見直し後
(1) 時間帯別電灯 昼間時間220kWh超過 毎日午前8時から
午後11時まで
31円15銭 30円07銭 ▲1円08銭
(2) ファミリータイム
〔プラン I 〕
デイタイム 夏季※10 毎日午前10時から
午後5時まで
33円92銭 32円84銭 ▲1円08銭
デイタイム その他季※11 29円20銭 28円12銭 ▲1円08銭
(3) ファミリータイム
〔プランII〕
デイタイム 夏季 毎日午前10時から
午後5時まで
37円20銭 36円12銭 ▲1円08銭
デイタイム その他季 32円16銭 31円08銭 ▲1円08銭
(4) 電灯ピークシフトプラン ピーク時間 夏季の毎日午後1時から
午後4時まで
55円65銭 54円57銭 ▲1円08銭

※10 毎年7月1日~9月30日
※11 毎年4月1日~6月30日,毎年10月1日~翌年3月31日

3.お客さまお問い合わせ先

 中国電力 カスタマーセンター専用フリーダイヤル
      0120-715-080  (受付時間)平日9時~17時

(参考1)主な電気料金メニューの1月あたりの料金および影響額※12

お客さまのご使用状況や蓄熱機器の容量によって,料金や影響額(率)は変動します。

使用電力量のモデル
(蓄熱機器容量※13)
見直し前料金見直し後料金影響額(率)
「時間帯別電灯」
にご加入のお客さま※14
680kWh
(4kVA)
12,733円 13,268円 +535円
(+4%)
610kWh
(蓄熱機器なし)
15,261円 15,090円 ▲171円
(▲1%)
「ファミリータイム〔プランII〕」
にご加入のお客さま※15
530kWh
(2kVA)
11,299円 11,482円 +183円
(+2%)
「従量電灯A」と「深夜電力B」
にご加入のお客さま
560kWh
(4kVA)
10,875円 11,516円 +641円
(+6%)
(内訳)
従量電灯A:260kWh
深夜電力B:300kWh(4kVA)

※12 消費税等相当額,口座振替割引,燃料費調整額(平成29年8月分)〔▲0.77円/kWh〕および再生可能エネルギー発電促進賦課金(平成29年5月分~平成30年4月分) 〔2.64円/kWh〕を含む
※13 蓄熱機器容量は,ファミリータイム〔プランII〕は2kVAのエコキュート,ファミリータイム〔プランII〕以外は4kVAの電気温水器を想定
※14 各モデルの使用量の内訳は,次のとおり
    680kWh:昼間時間 245kWh,夜間時間 435kWh
    610kWh:昼間時間 378kWh,夜間時間 232kWh
※15 ファミリータイム〔プランII〕は電化住宅割引を適用
 モデルの使用量の内訳は,次のとおり
     530kWh:デイ101kWh(夏季27kWh,その他季74kWh),ファミリー175kWh,ナイト254kWh

(参考2)1時間ごとの電力需要の動きの変化(年度平均)
1時間ごとの電力需要の動きの変化(年度平均)

以上