「石炭灰造粒物を用いた水域底質改善材の開発」の平成30年度科学技術分野 文部科学大臣表彰「科学技術賞 開発部門」受賞について

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EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

「石炭灰造粒物を用いた水域底質改善材の開発」の
平成30年度科学技術分野 文部科学大臣表彰
「科学技術賞 開発部門」受賞について

 文部科学省が,科学技術に関する研究開発,理解増進等において顕著な成果を収めた者を表彰する「科学技術分野の文部科学大臣表彰」の「科学技術賞 開発部門※」の表彰を,当社を含む研究開発グループが共同受賞しました。
 当社は,これまで,石炭火力発電所から発生する石炭灰を有効活用することで,廃棄物の排出量削減と,循環型社会形成の推進に取り組んでまいりました。このたびの表彰は,こうした当社の取り組みが評価されたものと考えています。


表彰内容

業績名 石炭灰造粒物を用いた水域底質改善材の開発
業績  内湾,沿岸域には有機質の底泥が堆積し,リンの溶出や硫化水素の発生により,生物が生息できない場所がある。対策として底泥を取り除く浚渫(しゅんせつ)や砂を被せる覆砂が行われてきたが,広い海域の底質改善には,安価で,かつ生態系に悪影響の無い材料が必要とされていた。
 本開発では,石炭火力発電所の副産物である石炭灰をセメント造粒したリサイクル材が,リンおよび硫化水素の吸着・酸化に極めて有効であることを科学的に突き止めた。
 本開発により,広範囲の海域底泥を安価な費用で改善できるようになり,広島湾奥部や中海湖底の窪地修復において本材料を適用し,リンの溶出や硫化水素の発生を高効率に抑制し,生物の回復や,効果の持続性も確認した。
受賞者

山本民次氏(広島大学学術院大学院 生物圏科学研究科 教授)
浅岡聡氏(神戸大学 内海域環境教育研究センター 助教)
日比野忠史氏(広島大学学術院大学院 工学研究科 准教授)
Kim Kyunghoi(金 暻會)氏(Pukyong National University Korea・Assistant Professor)
中本健二(中国電力株式会社 電源事業本部 石炭灰有効活用グループ マネージャー)

表彰式 平成30年4月17日(火) 文部科学省3階講堂

※文部科学省が,科学技術に関する研究開発,理解増進等において顕著な成果を収めた者を「科学技術分野の文部科学大臣表彰」として毎年顕彰しているもので,「科学技術賞 開発部門」は我が国の社会経済,国民生活の発展向上等に寄与し,実際に利活用されている画期的な研究開発若しくは発明を行った方が対象。

【参考】文部科学省の報道発表(平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等の決定について)
    http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/04/1403097.htm

【参考】中国電力の石炭灰製品の概要:石炭灰造粒物(Hiビーズ)
    http://www.energia.co.jp/business/sekitanbai/hi_beads/index.html

以上

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