トタル・ガス・アンド・パワー・アジア社からの米国産LNGの初受入について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

トタル・ガス・アンド・パワー・アジア社からの米国産LNGの初受入について

 当社は,本日,米国サビンパスLNGプロジェクトから出荷されたLNGを柳井基地で受け入れました。

 このたびの受入は,フランスのエネルギー企業トタル社のグループ会社であるトタル・ガス・アンド・パワー・アジア社※1との間で,LNG購入に関する基本合意(2016年7月22日お知らせ済み)後に締結したLNG売買契約に基づくものであり,LNG船BWチューリップ号に2019年12月9日に米国ルイジアナ州サビンパス基地で積み込まれたものです。

 当社が,米国で生産されたLNGを受け入れるのは初めてであり,シェールガスを含むLNGを受け入れるのも初めてとなります。また,LNGの価格指標には,米国天然ガス市場価格を適用しています2

 当社は,調達先・調達方法の多様化や品質制約の緩和に取り組み,調達価格の低減と安定的な調達体制の強化に努めています。本契約に基づくLNG調達により,調達先の分散化や価格指標の多様化が実現でき,LNG調達の安定性向上や燃料価格の変動に対するリスク分散につながるものと考えています。

 当社は,今後も電力安定供給とより一層の効率化に向け,供給安定性と経済性に優れた燃料調達のための取り組みを進めてまいります。

 ※1 フランス・トタル社のグループ会社,シンガポール法人
 ※2 従来の契約では,原油価格連動型としていたが,本契約では,米国の天然ガス・スポット価格(ヘンリーハブ)に連動する形態を採用している。

売買契約の概要
売主 トタル・ガス・アンド・パワー・アジア社
(Total Gas & Power Asia Private Limited)
※フランス・トタル社のグループ会社,シンガポール法人
買主 中国電力株式会社
契約期間 2019年4月から17年間
契約数量 最大約40万トン/年
受渡条件 持届け渡し
(売主が輸送船を手配し,買主の受入基地まで輸送する受渡条件)
価格指標 米国天然ガス価格
供給源 北米を含む,トタルグループ保有の複数のLNG供給源
本日入港したLNG船(BWチューリップ号)

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(参考)サビンパスLNGプロジェクトの概要
事業主体 シェニエール・エナジー(100%)
※米国の天然ガス液化加工設備運営事業者
所在地 アメリカ合衆国,ルイジアナ州,キャメロン郡
液化設備 450万トン/年×6系列(うち1系列は現在建設中)

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アメリカ合衆国地図(外務省)(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/index.html)を加工して作成

以上

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