蓄電池設備の有効活用に向けた実証試験の開始について

報道資料

山口県
中国電力株式会社

蓄電池設備の有効活用に向けた実証試験の開始について

 山口県(知事:村岡 嗣政)と中国電力株式会社(代表取締役社長執行役員:清水 希茂,以下「中国電力」)は,県有施設に設置している蓄電池設備の防災機能の向上および平常時の有効活用に係る遠隔制御の実証試験に連携して取り組むこととしました。

 近年,多発する自然災害により,大規模な停電が発生するなど, 災害時における公共施設の電力確保が重要な課題の一つとなっています。

 本実証試験は,県有施設に設置している太陽光発電および蓄電池設備と,中国電力が有する蓄電池を効率的に運用する技術を活用し,施設や地域の防災機能の向上や設備の有効活用につながる取り組みとして実施するものです。

 具体的には,中国電力の制御技術を用いて,岩国市内の2つの県有施設に設置された太陽光発電および蓄電池設備などの運転状態を遠隔監視することにより,早期に設備異常などを発見することが可能となります。

 加えて,平常時に蓄電池を充放電制御することにより,満充電継続がもたらす蓄電池劣化の軽減や,環境負荷低減に向けた太陽光発電の活用促進と電力安定化の両立などの可能性を確認します。

 両者は,本実証試験で得られる知見を活用しながら,地域の皆さまのさらなる安全・安心につながる取り組みを推進してまいります。

※ 一般的に,蓄電池は,満充電の状態が続くよりも,適度な充放電を行うことで,長寿命化が図られるとされている。

【実証試験の概要】
実証対象施設 山口県岩国総合庁舎 山口県立岩国高等学校
太陽光発電出力 10kW×1台 10kW×1台
蓄電池容量 15kWh×1台 22kWh×1台
実証期間 2020年3月~2021年3月
実証内容 ・遠隔状態監視による防災機能の維持
・適度な充放電による蓄電池の長寿命化
・平常時における蓄電池の遠隔充放電制御による太陽光発電設備の活用促進と電力安定化の両立 など

以上

添付資料