中電病院における個人情報の紛失について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

中電病院における個人情報の紛失について

 このたび,中電病院(広島市中区)において,患者さまの個人情報が残された使用済みのインクリボンを紛失するという事案が発生しました。このインクリボンは,患者さまの検査項目等を印字するラベルプリンタで使用していたものです。
 紛失が判明して以降,本日まで院内の捜索,関係者への聞き取りなど,調査を行ってまいりましたが,発見に至っていません。
 紛失したインクリボンには,中電病院において検査を受けられた患者さま499名分の氏名,性別,診察券ID番号,検査項目(尿検査)が印字されていましたが,これまでのところ,今回の紛失した個人情報が病院外へ漏えいし,二次利用された形跡や被害等の発生は確認されていません。
 また,紛失した個人情報に病状や診察結果等の機微情報が含まれていないことから,当社としては,具体的な被害等が発生することはないと考えていますが,該当する全ての患者さまへ個別に文書でご説明するとともに,お詫びしてまいります。
 患者さまの個人情報を紛失するという事態となり,中電病院をご利用いただく全ての患者さまや関係者の皆さまに,ご心配をおかけすることを心からお詫び申し上げるとともに,今後,同様の事案を発生させないよう管理方法の見直しなどの再発防止策を実施してまいります。

※ 患者さまの氏名,性別,診察券ID番号,検査項目をラベルプリンタでシールに印字する際に用いるインクを供給する帯状(リボン状)のもの。熱転写でラベルに印字するため,インクリボンにはラベルシールに印字する内容が反転した状態で残る。

1. 紛失の経緯
7月7日(火) 13:58 中央採血・点滴室受付に設置している当該ラベルプリンタで尿検査用ラベルを最後に作成。
7月8日(水) 8:30頃 ラベルプリンタの異常発生を確認。プリンタ保守会社に対応を依頼。
10:00頃 保守会社から,患者さまの個人情報が印字されたインクリボンがプリンタにセットされていない旨の報告を受領し,インクリボンの紛失を認識。
11:00頃~ 当該ラベルプリンタの使用・交換状況等について,関係者への聞き取りを実施。
17:00頃~ 中央採血・点滴室内を捜索。
7月9日(木) 8:40頃~ 廃棄物収集場に保管していた廃プラスチックゴミおよび燃えるごみを捜索。
7月10日(金) 再度,関係者への聞き取りを実施。
院内社員に一斉メールで確認。
再度,中央採血・点滴室内を捜索。
7月13日(月)~14日(火) 院内の捜索,関係者への聞き取りなどの調査を継続。
7月15日(水) 当該ラベルプリンタを含む全ての設置室内を捜索。
院内の「個人情報保護に関する検討委員会」で経緯を報告,再発防止策について審議。



2. 再発防止策

準備が整い次第,以下の対策を実施します。

  • ラベルプリンタについて,個人情報が残るインクリボン式ではなく,個人情報が 全く残らない感熱式ラベルに仕様を変更。変更までの間,中央採血・点滴室の施錠管理を強化
  • 個人情報保護の研修会を社員だけでなく委託先に対しても実施し,院内関係者全体の個人情報保護意識を徹底。

以上