大崎上島(広島県)カーボンリサイクル研究拠点における 「CO2有効利用コンクリートの研究開発」がNEDO公募事業に採択されました

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EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

大崎上島(広島県)カーボンリサイクル研究拠点における 「CO2有効利用コンクリートの研究開発」が NEDO公募事業に採択されました

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)が公募した「CO2有効利用拠点における技術開発」において,当社,鹿島建設株式会社および三菱商事株式会社の3社が提案した「CO2有効利用コンクリートの研究開発」が採択されました。

 今回のNEDO公募委託事業における目的は,大崎クールジェン株式会社が実施しているCO2分離・回収試験により回収したCO2を活用し,CO2有効利用に向けた基本技術の開発および実証試験の実施など,カーボンリサイクル技術開発を重点的に進めることとされています。

 当社は地球温暖化防止対策の一環として,CO2を吸収させる環境配慮型コンクリート「CO2-SUICOM」を開発していますが(2011年1月13日 お知らせ済み), pHが中性に近く,鉄筋を腐食させる可能性があることや,CO2を屋内で吸着させる必要があり,工事現場での打設に利用しにくい等,幅広い製品・構造物への適用拡大が課題となっています。

 今回の事業では,こうした課題を解決するため,今後約3年間の予定で,鉄筋コンクリート製品および現場打設構造物等への適用に向けた技術開発や研究拠点における屋外大型試験等を進める計画です。更には,2020年代中頃の商用化を目指して取り組んでまいります。

 このCO2を吸収させる技術は,コンクリートの製造後も内部にCO2を固定し続ける等,CO2の有効利用に大きく貢献するものであり,経済産業省が策定するカーボンリサイクルロードマップにも2030年頃に普及する技術として期待されています。

 当社としては,石炭火力発電所等から排出されるCO2有効利用技術の検討を進め,社会の持続的成長と地球温暖化防止に貢献できるよう,取り組んでまいります。

※ 大崎クールジェン実証プロジェクトを実施するために,電源開発株式会社と当社が共同で設立した会社。経済産業省とNEDOからの助成を受けて次世代石炭火力発電技術の実証を行っている。

以上