CO2分離・回収型石炭ガス化燃料電池複合発電所から回収した CO2の有効利用に向けた実証を開始します ~CO2を液化・運搬し、トマト温室での有効利用の可能性を検証します~

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報道資料

電源開発株式会社
中国電力株式会社
大崎クールジェン株式会社
世羅菜園株式会社
日本液炭株式会社

CO2分離・回収型石炭ガス化燃料電池複合発電所から回収したCO2の有効利用に向けた実証を開始します
~CO2を液化・運搬し、トマト温室での有効利用の可能性を検証します~

 電源開発株式会社(以下「Jパワー」)および中国電力株式会社(以下「中国電力」)、両社が共同で設立した大崎クールジェン株式会社(以下「OCG」)、世羅菜園株式会社(以下「世羅菜園」)、日本液炭株式会社(以下「日本液炭」)は、発電所から回収したCO2を有効利用する実証試験を本日から開始します。

 CO2は地球温暖化につながる温室効果ガスの一つですが、炭酸飲料などの食料品やドライアイス、作物の生育増進など、広く身近に利用されています。

 供給安定性に優れる石炭火力を将来にわたって活用していくため、OCGでは石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)とCO2分離・回収を組み合わせた革新的低炭素石炭火力発電の実現を目指しており、本実証試験は、回収した液化CO2を輸送・有効利用する取組みとなります。  

 具体的には、OCGにおいて発生したCO2を回収、液化し、日本液炭が世羅菜園のトマト温室に移送します。世羅菜園のトマト温室では、これまでも光合成を促すためにCO2を利用していますが、本実証試験ではOCGで液化したCO2に置き換え、活用します。回収したCO2を液化・輸送・有効利用するカーボンリサイクルの一貫プロセスの実証は国内初の取組みとなります。

 日本政府は2050年カーボンニュートラルの実現を目指すことを宣言していますが、国内のCO2利用量は排出量を大きく下回っており、その実現に向けては、企業もカーボンリサイクルの技術開発にチャレンジしていくことが求められます。Jパワー、中国電力、OCG、世羅菜園、日本液炭の5社は、本実証試験によりCO2の有効利用の可能性を追求することで、カーボンニュートラル実現に貢献できるよう取り組んでいきます。

 (1)全体スキーム

全体スキーム

 (2)位置図

位置図

 (3) 各社概要

  ◇電源開発株式会社

   本 社:東京都中央区

   代表者:代表取締役社長 社長執行役員 渡部 肇史

  ◇中国電力株式会社

   本 社:広島県広島市

   代表者:代表取締役社長執行役員 瀧本 夏彦

  ◇大崎クールジェン株式会社

   本 社:広島県豊田郡大崎上島町

   代表者:代表取締役社長 菊池 哲夫

  ◇世羅菜園株式会社

   本 社:広島県世羅郡世羅町

   代表者:代表取締役 兒玉 眞德

  ◇日本液炭株式会社

   本 社:東京都港区

   代表者:代表取締役社長 遠藤 祐喜

 (4)世羅菜園トマト温室、OCG液化CO2製造設備 写真

  世良菜園トマト温室 OCG液化CO2製造設備

以上