三隅発電所における燃料運用最適化に向けたAIシステムの本格運用開始について

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中国電力株式会社
三隅発電所における燃料運用最適化に向けた
AIシステムの本格運用開始について
当社は、株式会社エクサウィザーズ(東京都港区、代表取締役社長CEO:春田 真)と共同で、三隅発電所(石炭火力、所在地:島根県浜田市、定格出力:100万kW×2基)の燃料運用を最適化するAIシステム「炭質評価システム」・「石炭サイロ運用支援システム」を開発し、本日、本格運用を開始しましたのでお知らせします。
三隅発電所では、安定運転および経済性向上の観点から、複数の石炭品種およびバイオマス燃料の組み合わせ(以下「ブレンドパターン」)ならびに石炭の受入・消費に係る最適な計画を毎週策定する必要があります。しかし、策定作業の多くが人の手によるものであるため多大な時間を要することや、複雑な運用が求められることから、限られた熟練社員の経験に依存していることなどの課題がありました。
本AIシステムは、これまで蓄積してきた発電所の運用に係るノウハウやビッグデータを学習しており、最適なブレンドパターンと受入・消費計画をより短時間で策定することができます。システムの活用により、安定・効率的な策定に加え、低品位炭※の活用拡大や石炭船の計画的な受け入れにもつながることから、発電所の安定運転および経済性向上を図ることができます。
当社は、今後も、発電所のノウハウとビッグデータを活用して本AIシステムを継続的に進化させていくことで、燃料運用のさらなる最適化を図ってまいります。
※ 当社火力発電所で一般的に燃焼している高品位炭と比較して発熱量が低いことなどから、安価に調達が可能な石炭のこと。低品位炭は、調達先の多様化にもつながることから、当社として燃料の安定調達および経済性の向上の観点から利用拡大に努めている。
以上
添付資料
- 別紙:AIシステムによる燃料運用最適化の概要 [PDF:353.0 KB]




