高野発電所の営業運転開始について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

高野発電所の営業運転開始について

 当社は,平成24年4月から広島県庄原市高野町において,高野発電所の建設工事を進めてまいりましたが,本日,営業運転を開始しましたのでお知らせします。
 今後は,本発電所の安定運転に努めるとともに,引き続き,既設水力発電所の出力増強や維持流量発電所の開発など,再生可能エネルギーである水力発電の利用に積極的に取り組んでまいります。

1.発電所概要

発電型式 ダム式(維持流量発電)
最大出力 140kW
最大使用水量 0.53m3/s
有効落差 49.1m
発電所所在地 広島県庄原市高野町
水系・河川名 江の川水系 神野瀬川
年間発電電力量
(見込み)
約100万kWh
(一般家庭300世帯分の年間使用電力量に相当)
CO2削減量 約700t-CO2/年
総工事費 約2億円

2.発電所の特徴

(1)  当発電所は,既設の神野瀬(かんのせ)発電所高暮(こうぼ)ダムから常時放流している水流を利用する維持流量発電所です。本発電所により,これまで未利用だった水力エネルギーの有効活用が図られます。
(2)  発電電力量は,一般家庭約300世帯の年間使用電力量に相当する約100万kWh,二酸化炭素削減効果は,約700t-CO2/年を見込んでいます。
(3)  建設コストの低減を図るため,従来の水車に代えて,汎用品のポンプに水を流し,ポンプ内の水車を逆方向に回転させることで発電を行う「ポンプ逆転水車」を当社で初めて採用しました。

3.主要経緯

平成23年3月22日 地元へ建設申入れ

平成24年4月16日 建設工事開始

平成25年4月10日 営業運転開始

水力発電に際しては,下流河川の自然環境,水利使用および漁業等に支障を与えないよう必要な流量を優先して放流し,残りの河川流量の中から許可された最大取水量以下で取水しています。この優先放流量を利用する水力発電所を「維持流量発電所」といいます。

以上

添付資料

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