今夏の電力需給実績について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

今夏の電力需給実績について

今夏の電力需給については,需要面で,お客さまに節電のご協力をいただいたことや平年と比べ低気温の日が多かったこと,また,供給面においては,水力や火力発電所のトラブル停止がありましたが,早期復旧に取り組んだこと等により,安定供給を確保することができました。

お客さまの節電へのご協力に対して,厚く御礼申しあげます。

今後も国内の電力需給は厳しい状況が予想されますが,当社としては,引き続き,お客さまに安定して電気をお届けできるよう全力で取り組んでまいります。

1. 今夏の需給状況について
(1)最大電力発生日の電力需給バランス
今夏の見通し(8月)最大電力発生日
H22年度猛暑並み
気温の場合
平年並み
気温の場合
7月25日(金)実績
最大電力(A) 1,134万kW 1,096万kW 1,061万kW
供給力(B) 1,181万kW 1,179万kW 1,160万kW
融通送電(再掲) (▲50万kW) (▲50万kW) (▲8万kW)
予備力
(C=B-A)
47万kW 83万kW 99万kW
予備率
(D=C/A*100)
4.1% 7.5% 9.3%
(2)今夏の需要実績について

政府による節電協力要請が始まった7月から8月の平日で見ると,今夏の最大電力は,気温影響を除き,震災前の平成22年に比べて,9%程度の減少が見られました。
これは,ご家庭から企業・工場・官公庁など多くのお客さまにおいて,節電行動や省エネ機器への取替えが行われていることに加え,震災以前と比べて,産業用需要が減少していることなどによるものと推察しています。

【最大電力と最高気温の推移】

p140919-1c.jpg

(3)今夏の気象状況について

今夏は,太平洋高気圧の張り出しが弱かった影響で,8月は猛暑日が一日もなく,最高気温の月平均も平年に比べて2.2℃低くなるなど,低気温であったことから,需要も低めに推移しました。
また,夏は,高気温の日が続くことにより累積効果が働き,電力需要が伸びていきますが,今夏は,最大需要発生日の最高気温だけを比べると,昨夏より0.9℃高かったものの,その前3日間の最高気温の平均が2.1℃も低かったことなどから,累積効果が昨夏より小さく,需要が伸びなかったものと考えられます。

※ 最大需要発生日の最高気温の5県平均と前3日間の最高気温の平均

  • 今夏(H26年) : 最高気温の平均 = 36.3℃,前3日間の最高気温の平均 = 33.7℃
  • 昨夏(H25年) : 最高気温の平均 = 35.4℃,前3日間の最高気温の平均 = 35.8℃
  • 猛暑(H22年) : 最高気温の平均 = 36.0℃,前3日間の最高気温の平均 = 35.7℃
  • 平年並み : 最高気温の平均 = 35.2℃,前3日間の最高気温の平均 = 34.6℃
(4)水力・火力発電所の主な停止実績
発電所名出力停止期間トラブル内容
俣野川発電所
1号機
30.0万kW 7月15日~
8月3日
発電機の巻線(コイル)の損傷
柳井発電所
2-4号
19.8万kW 8月13日~
8月27日
ガスタービン排熱回収ボイラー入口ダクト内の断熱材損傷
新小野田発電所
1・2号機
50.0万kW×2基 8月17日~
(停止中)
火災による石炭搬送用コンベアの損傷
(5)他社への電力融通について

中西日本の需給安定のため,他電力へ最大限の融通送電を行いました。

融通先7月(最大値)8月(最大値)
関西電力 3万kW 25万kW
九州電力 35万kW 23万kW
合計 38万kW 48万kW
2. 「中国電力でんき予報」のホームページへの掲載継続について

お客さまの効率的な電気のご使用にお役立ていただくため,当社ホームページに「でんき予報」を掲載していますが,10月以降も,掲載内容を一部変更の上,引き続き当社ホームページに「でんき予報」を掲載します。

【でんき予報の概要】
掲載期間 当面掲載(平日のみ)
主な掲載内容

○需給見通し

  • 予想最大電力(当日,翌日)
  • ピーク時供給力(当日,翌日)
  • 使用率(当日,翌日)

○需給状況

  • 使用電力・使用率(1時間前実績,現在値,1時間予測値)
  • 需要グラフ(当日実績,当日予想など)

※ ピーク時供給力の内訳および週間でんき予報等については9月30日をもって掲載を終了します。

以上

S