今夏の当社における電力需給見通しについては，至近3年では最も低い予備率となるものの，一定の予備力は確保できる見通しです。
しかしながら，東日本からの周波数変換装置を通じた電力融通を行わなければ，中部および西日本全体では電力の安定供給に最低限必要となる予備率3%を下回る厳しい需給状況が見込まれることから，政府の「電力需給に関する検討会合」(平成26年5月16日)において，今夏の電力需給対策として，中部および西日本の電力各社(沖縄電力を除く)に対し，「予備力の積み増し」が要請されています。
本要請に応え，当社において取り組みを進めた結果，今夏の電力需給見通しに関する国への報告(4月17日お知らせ済)時から，3.0万kWの予備力を積み増すことができましたので，お知らせします。

【予備力積み増しの内容】

1.需要面での積み増し

○需給調整契約の上積み
お客さまのご協力により，需給調整契約(計画調整契約^※1)1.6万kWを積み増すことができました。

○節電アグリゲータ^※2との協業による需要抑制
需給逼迫時の需要抑制量として0.4万kWを積み増すことができました。

2.供給力面での積み増し

○電源開発株式会社火力発電所の増出力運用
電源開発株式会社の火力発電所の増出力運用により，1.0万kWを積み増すことができました。

※1 計画調整契約
高圧以上のお客さまを対象とした契約で，夏季の重負荷期において，お客さまに休業日設定や電力使用の計画的な調整を行っていただくことにより， 電力需給の安定と電力供給設備の効率的な利用を図る契約。

※2 節電アグリゲータ
エネルギーを管理する機器等を設置して，お客さまのエネルギー使用状況を管理し，節電を促進する事業者。

以　上