マンモPETの導入について

EnerGia 報道資料

中国電力株式会社

マンモPETの導入について

当社中電病院(広島市中区,院長:岩森 洋)は,このたび,高精度な乳がん診断が可能な「マンモPET ※1 (乳房専用PET)」を導入し,平成28年1月から運用を開始することとしましたので,お知らせします。

マンモPETの導入は,中国地方では中電病院が初めてとなります。

中電病院では,がんの早期診断に有用な全身用PET-CT ※2 (陽電子断層撮影装置)を平成17年7月から運用し,これまで延べ約65,000名の方にご利用いただいています。約10年にわたる運用で培った診断技術に加え,今回のマンモPET導入により,乳がん診断の更なる精度向上に努めてまいります。

乳がんは近年増加傾向にあり,若年層での発生率も高くなっております。こうした背景を踏まえ,当社としては,中電病院をご利用される方だけでなく,広く地域の基幹病院と連携してマンモPETを運用し,乳がん診断・検診にて活用することで地域医療の発展に貢献してまいりたいと考えています。

  • ※1 PET(Positron Emission Tomography)
    陽電子断層撮影装置。がん細胞は,通常細胞に比べて約3~8倍(多い場合は20倍近く)のブドウ糖を摂取する性質を持っており,PET検査はこの性質を利用して,ブドウ糖に似た放射性同位元素を含む検査薬を投与し,その反応を特殊なカメラで画像化して病気の部位や状態を的確に判断する検査方法。
  • ※2 PET-CT
    PET検査とCT検査を一体化することで診断の精度を向上させた検査機器。
1.マンモPETの概要

現在,乳がん診断にはマンモグラフィに加え,全身用PET-CTも利用していますが,全身用PET-CTでは小さな乳がんに集積した薬剤分布を捉えるには,検出の感度や解像度で限界がありました。
マンモPETは,この課題を克服するため,全身用PET-CTよりも小さな検出素子を搭載しているリング状の検出器を乳房に近接配置することで,高解像度化の実現と微細な薬剤分布の観察ができ,さらに,全身用PET-CT検査に併せて検査を行うことで,より高精度な乳がん診断が可能となります。
検査時には,寝台上部の直径約19cmの検出器ホールにうつ伏せで片側の乳房を入れて撮像するため,マンモグラフィとは異なり,乳房を挟む必要がなく,圧迫による痛みを伴わないことが特徴です。

2.設置台数

1台

3.設置場所

中電病院 PET・検診センター2階

4.運用開始

平成28年1月4日(月)予定

5.ご予約

中電病院PET・検診センター(0120-101-773,082-541-4007)

以上

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